読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

7's Library

小説書いたり本作ったり短歌詠んだり感想呟いたり

Twitter300字ss:夫と妻/妻と夫

小説(掌編)

 

Twitter300字ssで書いた掌編2本です。

お題:クリスマス

ジャンル:オリジナル、夫婦モノ

 

■ 夫と妻 ■

 

俺の妻は素晴らしい。

朝は7時ぴったりに起こしてくれるし、夜は俺が帰宅する時間に合わせて食事を作ってくれる。俺がプレゼンに勝ったときは一緒になって喜んでくれるし、仕事の愚痴は黙って聞いてくれる。何より、俺の趣味であるゲームに理解がある。

 

そんな妻のために、クリスマスは夜景の見えるレストランでの食事をサプライズする予定だ。

彼女はこういうのが好きなはず。

喜ぶ顔が目に浮かぶ。

 

「クリスマスの予定は?」

前日、妻にそう聞かれた俺は得意満面で答えた。

「19時にレストラン予約してる」と。

妻が笑顔になった。良かった。

「あ、ただ、22時からはゲームするから」

 

妻の笑顔が消えた。

なんで?

 

 

—————————————————————————————————

  

■ 妻と夫 ■

 

私の夫はゲームオタクだ。

家の中にいるときはもちろん、食事中、買い物のときなど、暇があればゲームをしている。

大学生のときに付き合い始めたが、その頃は気付かなかった。

いや、思い出してみるとゲームをしていたかもしれない。

結婚して2年、ゲーム機を持っていないときはない。

だが、それで夫婦仲が悪いわけでもない。

仕事はうまくいっているようだしお給料もまぁまぁだ。

四六時中ゲームをしていることを除けば何の不満もない。

 

でも、クリスマスの夜ぐらい、ゲームを忘れてほしい。

そんな私の願いが通じたのかどうか。

「19時にレストラン予約してる」

続けて「あ、ただ、22時からはゲームするから」と彼は言った。

 

……凄く微妙だ。