読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

7's Library

小説書いたり本作ったり短歌詠んだり感想呟いたり

今年読んで「何か書きたくなった!」「本つくってみたくなった!」小説同人誌10選(創作ブログリレー2015)

 

「創作」をテーマに、1人1つブログ記事を書く企画「創作ブログリレー 2015 」12日目の記事です。

タイトル長くてマジすみません←

 

まずは創作ブログリレーから来た方のために自己紹介しときますね。

なな といいます。意味は数字の7。オリジナルの小説書いたり本つくったりしてます。創作の話題が好きなので、Twitterで創作ブログリレーの企画を知って、面白そう! 読みたい! でもあんまり枠埋まってない?とりあえずRT、とりあえず参加、ついでにアンケートもするか、みたいなノリで記事のアンケートもしてみました。

ある意味一番ブログっぽいタイトルが選ばれてへーと思いつつ、よく考えたら2番目のは創作関係ないじゃんって気付いて、タイトルの通りになりました。

正直いろんな意味で10選とか数付けるのやめときゃ良かったわーと思ったんですが、数を決めないなら決めないでいろいろと面倒で、つまりどう転がっても面倒なのでもう突っ込まないでやってくださいお願いします!の状態で、それでは10選いっきまーす☆

 

 

2015年、一番心に響いた大好きな本

① 『ゆきのふるまち』くまっこ様

f:id:Library7:20151222225109j:image

ちょっと不思議な雪のまちで生きる3人の女の子たちの、切なくあたたかく愛おしい物語。

辛いとき・悲しいとき、別の誰かが手を差し伸べるとその優しさがまた他の誰かへ手を伸ばすことに繋がっていくような、そんな風に優しさがバトンタッチされていくような感触で、幸せというのはこうやってできていくのかもしれない、と感じられました。

この本を読んだ感想として書いたのがくまっこ様が主宰された空想のまちアンソロジーに寄稿させていただいた『本の町の見習い司書さん』でした。とにかく何かお返しをしなければいけない! そんな気持ちにさせられた物語。デザインや装丁など、本そのものが小説の世界観とリンクしているところも大好きで、こういう本つくりたくて精進あるのみです。

 

 

2015年、一番圧倒された物語

②『解放弦 The released string』

③『愛の歌』

④『ワスレナウタ』 あずみ 様

f:id:Library7:20151222225127j:image

歌姫百合3部作。歌姫候補だった少女ふたり、一人は歌姫に、一人はその侍女に。ふたりの歩んだ時間と歌がどこまでも美しく響き渡る物語。

3冊で1冊とすることも、1冊だけ選ぶこともできなかったのでまとめて3冊換算ですw

歌うように軽やかに胸に飛び込んでくる文章とは裏腹に、そこに込められたモノはどこまでも深く深く沈み込むような重さと頑さがあって、秋に読んだのに未だに自分の中で消化されきっていない物語。素晴らしい音楽や舞台を観た後、しばらく呆然としているような感覚が未だに続いているのです。

ちゃんと消化できたら何か書きたいなって思ってるんですけど、今のところ言葉になりません。でも絶対何か書きたくなる! そんな予感があります。あと『解放弦 The released string』のレース装丁は素晴らしいのでいつかそういうのが似合う本をつくってみたい……!

 

 

ねこのはなし、書かなくちゃって思ったのでした

⑤ 『ねこのはなし』くまっこ 様

f:id:Library7:20151222225142j:image

ファンタジーなねことリアルなねこに、小説とエッセイと写真で逢えるご本。ねことの思い出を持つ人、ねこにはあまり縁がないなぁって思ってる人、どっちにも読んでもらいたいなぁって思ったお話詰め合わせ。

私はタマと呼んでいた猫と暮らしていたことがあります。ただ、最期は悲しいお別れをしてしまいました。この本を読んだとき、そのことを思い出して、書かなきゃ!って痛烈に思いました。テキレボ3アンソロとテキレボ3新刊は私のために私とタマのことを書きたいと思って今絶賛頭の中で練り練り中なのです。個人誌の方は装丁もねこねこさせたい気持ちでがんばる。

 

 

東日本大震災を受け止める方法を探しているようです

⑥『ぬばたまの夜の更けるまで』斉藤ハゼ 様

f:id:Library7:20151222225158j:image

『はじめての高尾山』『猫の都合をきいてきて』『昼の相席』『ぬばたまの夜の更けるまで』と続く、東日本大震災後の東北出身者たちの心情を追った連作短編小説。

泣かせる話じゃなくて、ちょっと笑いがあって、崩れ去った世界と変わらなかった世界でバランスを取ろうとする痛みがあって、そういうリアルがとても納得できて、同時にこの作品の行き着くところはどこなんだろう? そもそもどこかに行き着くことができるんだろうか? と、不安にも似た気持ちになりました。

私は東北出身者ではありませんが、父の実家が福島県南相馬市にあります。そういう関連で、ここ数年で大震災の関連作品を書きました。でもきっと、真正面から向き合った作品を書けてないんだろうなと思わされてしまったので、たぶん、書かざるを得なくなるんだろうな、という予感を抱きつつ、この物語の終わりもきちんと見届けたいと思います。

 

 

懐かしの少女小説。キラキラと眩しい物語

⑦『七都』桜沢麗奈 様

f:id:Library7:20151222225214j:image

差別社会に革命を起こすべく立ち上がったレジスタンス。そこに身を投じた少女たちの家族との絆、友情、恋愛、そして成長を描いた物語。

小説を読むのが楽しくて楽しくて仕方なくて時間さえあればひたすら小説を読んでいた頃読んでいた作品の、好きだったところ、夢中になったところ、そういうものがすべて詰まっていました。そして未だにそういう作品が大好きなんだ、と再確認した気持ち。その頃書いた、黒歴史に近い(w)お蔵入りしてしまっている作品群、何年かかってでも手直しして書きたい! と強く強く思いました。

 

おねショタへの愛が詰め込まれた1冊

⑧『ぼくとおねえちゃんのあいだにある300のことのは』世津路章 様 

f:id:Library7:20151222225229j:image

世津路さんの代表作といえば『ミス・アンダーソンの安穏なる日々』なのでしょうが、創作意欲というか、おねショタ沼に引きづり込まれたのはこっちでしたw 特に本のカバーの見返し部分のコピーは凄いぐっときました! まさに深い沼の入口。

「ぼく」と「おねえちゃん」の関係性から導かれる無限の可能性と魅力が300字の中にぎゅぎゅっと凝縮された7本の掌編に胸を打たれ、最近の掌編はおねショタばっかり書いてる始末です、はい。たぶん5月ぐらいに発行予定の本に寄稿する作品もおねショタになりそうな予感でいっぱい……。

 

なんだ、この読みにくい本! 面白い!!

⑨『星の挽歌 シタルキア創国記外伝』石井鶫子 様

f:id:Library7:20151222225241j:image

シタルキア創国記という異世界歴史長編モノの外伝というか本編の数年後というかごにょごにょ(笑)とした設定で書かれている物語。恋愛パートと古文書の翻訳パートがあって、恋愛パートは仕事に生きながら恋愛も捨て切れない三十路女性のがんばる姿がかわいいんですが、翻訳パートが凄い読みにくい、注釈多過ぎだろ!ってなりながら読み切りましたw

正直よくこんな話書こうと思ったなー(褒めてます)、本にしようと思ったなー(すっごく褒めてます)と半ば感動。遺跡発掘みたいのを書いてみたいとずっと思ってて、これを読んであーこういうのもありなんだなーってその方向性みたいなものが見えた気がしました。

そしてWEBで公開されているプロット版が凄く面白かったです。物語が出来上がっていく過程が大好物っていうのはあるんですが、とにかく面白かった。続きがあるみたいなので更新を楽しみに待っています! 私もここまでがっつりがっちりプロット作って話が出来ていく過程を辿ってみたい、これは本当にとても面白そう。

 

 

時間がくれた贈り物みたいな本でした

⑩『10 years after』添島譲 様

f:id:Library7:20151222225253j:image

「友達を助けに行きたい」そう言って出かけていった友達キット。流れた10年の歳月。待ち続けた少年は大人になりーー『into the blue』に掲載されていた『友達キット』の続編。

大分前から読みたいと思っていたのだけれど、なんとなく入手するきっかけを失ったままで、もうこれは読まないままになるのかなーと思っていたのですが、ちょっとしたきっかけで11月ぐらいに購入できました。この話は、私にとっても 10 years after でした(正確には違いますがw)。『友達キット』を読んだのがもう結構前なのですが、その後結婚・妊娠・出産を経て、今年ようやくこの本を読めて思ったのは、この本、私が娘を生むのを待っててくれたんだなぁって。本との出逢いは一期一会ですが、読むタイミングにもそういう時があるんだなぁって実感しました。

写真と詩的なお話との組み合わせって現代モノが多い気がするのですが、これはSFとファンタジックな感じがするのが面白くて魅力的で、こんな風に世界観が広がっていく本も作ってみたいなぁって。


300の言葉で編まれた物語たち

番外編:300字ssポストカード

300字ssポストカードとは、1つのお題を元に300文字以内で書いた掌編小説が掲載されたポストカードのことで、第2回テキレボで開催された有志企画の一つ「300字ssポストカードラリー」の頒布作品です。形状と文字数とお題という縛りの中で、本当に多彩な作品があって、私は50枚ぐらいいただいたのですが、もっといろんなポストカード作品作ってみたいな、と思わされたので、私がいいな!こんな面白い作品あるんだ! と思ったものをいくつかピックアップしました。

● わたりさえこ 様

赤と緑の文字でそれぞれ書かれた300字ssを読み解くまさかの推理モノ(違っ)で大変楽しませてもらいました。個人的には表側?の文章がとても好き。 

 

● 斉藤ハゼ 様

写真だとちょっとわからないと思うのですが、写真の鳥(ニャー?w)と文字がもこってしてて、触ると楽しいんですw お話もクスクスって笑っちゃいました。

● 望月あん 様

デザインが凄く素敵なのと、印刷の★に紛れてシールで光る☆がいらっしゃるのですw きらきらの★と☆に導かれてゆく物語でした。

● 桂瀬衣緒 様(300字ssポストカードラリー主催様)

まさかの点字ネタで、上下の□は点字のアレンジとのことで、ふへぇー(笑)ってなりました。アイデア次第でいくらでも面白くなりますね。

● 猫春 様

イラスト、背景の色味、紙の手触りがとてもとても私好みではうっ!ってなりました。お話もロマンチックで、胸のあたりがざわざわ。

 

ちなみに300字ssポストカードラリーは次回テキレボ3でもありますので、気になる方はこちらの公式サイトをチェックしてみてくださいね! テキレボに参加されない方も企画ブースさんへの委託参加ができますよ♪

 

 

総括

小説に限らず、人の心に残る作品というのは一人ひとり異なると思います。ので、私が読んだ作品が他の人の心に同じような創作意欲をわかせてくれるとは限りません。が、少なくとも私にとっては素敵な本や物語でしたので、「書いてくださりつくってくださり本当にありがとうございます!」と言いたい気持ちです。願わくば自分の作品もそうありたいなぁと思いながら来年も創作活動続けていきますね☆

 

それでは24日の方にバトンをタッチして、リレーの完走を楽しみに待ちたいと思います。

 

※ 順番は10冊選んだよってことを示したかっただけで優先度的なものではありません。

※ 今年読んだ同人誌約40冊の中から選出しました。