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7's Library

小説書いたり本作ったり短歌詠んだり感想呟いたり

Twitter300字SS:小さな熱

下記の企画に参加しました。

ジャンル:オリジナル、おねショタっぽい

 

■ 小さな熱 ■ 

 

冬になると、子どもが私の布団の中に潜り込んでくるようになった。あったーあったーと言いながら。どうやらあったかいと言いたいらしい。私からすれば子どもの体温のほうがよほどあったーなのだけれどね。この体はどんなときでも温かくならない。
けれど、子どもは気にせず隣に潜り込み、柔らかい毛布に顔を突っ込むと、ちらりと私を見る。笑いかけるとえへぇっと笑う。やり過ぎると興奮するのでほどほどにして、やさしく背中をさする。すぐにすぅすぅと寝息が聞こえてきた。

毛布を掴む小さな手にそぉっとふれる。
あたたかい。
愛しい愛しい小さな熱に感謝して、今日も一日を終える。どうかこの命の火ができるだけ長く灯っていますようにと願って。