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今年参加した委託イベントについて(『創作とあなた』を振り返ろう Advent Calendar 2016参加記事)

 

『創作とあなた』を振り返ろう Advent Calendar 2016 - Adventar 24日公開分の記事でした!(過去形) 25日に公開して申し訳ありません(24日にアクセスしてくださった方本当に申し訳ありませんm(__)m)。

まずは初めましての方に自己紹介です。

なな といいます。意味は数字の7。創作小説を書いたり、本をつくったり、同人誌即売会に出たり、アンソロジーに寄稿したり、Web企画に参加したりしてます。最近は短歌とかエッセイとかも書いたりしてます。創作にまつわるお話や裏話が大好きで、この企画に参加させていただきました。企画くださったウォンバットやしろさんには心から御礼申し上げます。

実は去年も似たような企画(今回とは別の方が主催)に参加しており、その際書く内容についてツイッターでアンケートを取ったので、今回も同じことをさせていただきました。

途中まで1と接戦だったのでドキドキしました(笑)1番の北陸アンソロジーは今年私が初めて主宰したアンソロジーで、こちらについてはまた記事を残したいと思いますが、今回は2番目の「今年でた委託イベント総括いろいろ」について書きます。 

 

背景

2016年、イベントの公式委託は全部で11回参加してました。なぜこんなにイベント委託をしたのかについてまず背景をご説明します。

2016年6月12日、北陸アンソロジーという、北陸をテーマにした文章作品をまとめたアンソロジーを発行しました。このアンソロジーを作るときにいくつか目標を立てていて、そのひとつに「100冊頒布」がありました。一応3年ぐらいかけて、という注意書きを付けて。

私の事情として、地方(富山)在住・去年第1子が生まれたばかり・在宅仕事持ち(忙しいときは寝る暇なし土日祝日も潰す)のため、イベント直参は難易度が高く、結果として初頒布の第二回文学フリマ金沢以外は委託に頼り切るという結果に……。

公式委託以外にもツイッターで声を掛けてくださったフォロワーさまやアンソロジーに参加いただいた方々からの優しさ委託もありましたが、これは今回の記事の趣旨とは異なるので省いてます。北陸アンソロジーの記事の方には何か書きたいです。

そんなわけで、たくさん(当サークル比)委託イベントに出ましたので、どんな委託イベントがあるのか、お金の話や頒布数もろもろについてまとめてみました。そう、今回はあえてお金の話とか頒布数とかも書きましたので、そういうリアルなのはちょっと見たくないなって人はここで読むのをやめることをおすすめします。

 

 

参加したイベント

今年参加した委託イベントについて簡単に概要と雑感、個人的満足度などを★5つで付けてみました。なお、参加したイベントの基準は、創作小説が手に取ってもらえそうなところですので、漫画や二次創作の場合はまた違ってくると思います。

 

★ Text-Revolutions(テキレボ) →公式サイト

オールジャンルの文章オンリー同人誌即売会

  • イベント名 第3回Text-Revolutions
  • 開催日 3月21日(月・祝)  
  • 開催地 東京都台東区(浅草)
  • 参加費 1,500円
  • 委託本 2種(3種申し込みで新刊当日出せず)。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:2,912円 売上:600円(17冊頒布)
  • 雑感 第1回から参加している、“大人の文化祭”と呼ばれるすごーくお祭り感のある面白くて楽しいイベント。主な特徴は5つ。①イベント公式アカウントれぼんちゃんによるTwitter内の拡散・宣伝、②サークルガイド代わりのテーマ型アンソロジーの事前Web公開と発行、③充実のWebカタログ、④有志による様々な企画、⑤遠方からでも購入できるお買い物代行サービス。下記は第2回参加時のイベントレポと企画参加のレポです。基本的な趣旨は変わっていないので参考になると思います(めっちゃ長いですけど!)。

    ちなみにこのときはちょうど開催週の火曜から夫がインフルA型にかかり家族全員インフル地獄でしたw れぼんちゃんにもしかしたら本を発送できないかも、と泣き事をいいましたが、とりあえず既刊2種だけは何とか出せました。その節は本当にご迷惑をおかけしましたと共にありがとうございました。それから伊織さんと合作で300字SSポストカードを作り、同じお話の豆本を作りと、インフルにかかるまでは凄く楽しかったです(笑) ちなみに売上は低いんですけど、それは2種のうち1種が無配本だったせいもあります。ので、売上より、手に取っていただけた本の数が多かったことが純粋に嬉しかったです。このとき初めて代行たくさん入ったよメールもいただきましたし!

  • お金的満足度 ★★☆☆☆
  • 全体的満足度 ★★★★★

 

★ 静岡文学マルシェ →公式サイト

静岡発・創作文芸同人誌展示即売会。静岡で作品発表の場を設けること・地域で創作者の繋がりを作ること・文学の楽しさを共有することが目標。

  • イベント名 第0回静岡文学マルシェ
  • 開催日 6月19日(日)
  • 開催地 静岡県静岡市
  • 参加費 1種800円
  • 委託本 1種。北陸アンソロジー 詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:1,420円 売上:4,700円(6冊頒布、見本誌も完売)
  • 雑感 静岡に生まれた新しい文芸イベントの0回目。フォローしてる方が主催のお一人ということもあり、参加してみました。会場が町中のカフェということだったので、後述のzine展 in Beppuに近い雰囲気かなぁと思っていたのですが、かなり盛況だったのと、カフェの料理やスイーツが美味しかったらしく、とにかく当日の参加者さんたちがTwitterにあげる写真の数々が飯テロ過ぎて笑った記憶。あとお昼の時点で委託していた北陸アンソロジーが完売したため、主催の添島さんから見本誌売ってもいいですか?ってお電話が来た思い出w なんという心配りなのか。その節は本当にありがとうございました。というこれもなんか凄く楽しいイベントだった記憶。無料で参加できるポストカードギャザリングにも参加していたんですが、サークル紹介とかをTwitterのイベント公式アカウントが告知してくださったりと丁寧な対応をいただきました。ポップと販売報告書は普通郵便で送っていただきましたし丁寧なコメントもいただきで、本当に至れり尽くせりのイベントでした。あと確か私送金先の番号書き間違えてご迷惑をおかけしましたすみません。次回以降にとても期待できるイベントだと思っています。
  • お金的満足度 ★★★★☆
  • 全体的満足度 ★★★★★

 

★ みちのくCOMITIA →公式サイト

創作系同人誌即売会(オリジナルオンリーイベント)。

  • イベント名 みちのくCOMITIA2
  • 開催日 7月24日(日)
  • 開催地 福島県郡山市
  • 参加費 3種1,500円
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:3,310円 売上:2,000円(4冊頒布)
  • 雑感 みちのくCOMITIAの前のTravellers〜創作旅行〜というイベントに以前委託参加したことがあり、みちのくCOMITIA1のティアマガにそのとき出した本を掲載いただいていたそうで本当にありがとうございました!(が、該当というかそれの続刊に当たる本は売れなかったですw) 福島は父方の故郷で縁のある土地なので、ちょっと他の地方COMITIAとは別扱い的枠に見てるところもありますが、実際地方COMITIAの中では一番売上が良かったです。そういうご縁で出しましたが、それ以外は可もなく不可もなくという感じでした。
  • お金的満足度 ★★★☆☆
  • 全体的満足度 ★★★☆☆

 

★ 花鳥風月 →公式サイト

島根県松江市くにびきメッセで、1995年から年間6回開催されている非営利のオールジャンル同人誌即売会

  • イベント名 花鳥風月128
  • 開催日 8月28日(日) 
  • 開催地 島根県松江市
  • 参加費 3種800円
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:2,760円 売上:3,600円(7冊頒布)
  • 雑感 Twitterの文芸系のフォロワーさんが幾人か委託参加してるのを見て申し込みました。サイトが凄い充実してるのと開催数が凄いこと、参加案内が丁寧だったこと、いろんな当日企画もあって、楽しそうな印象でした。あと参加費が異常に安い! 有り難いけど大丈夫なの?と心配になるレベルでした。結果としては3種類どれもお手に取っていただけて嬉しかったです。12月も参加したかったのですが、タイミングを逃してしまったので諦めました(他に2つ申し込んでしまっていたこともあり)。ちなみに12月の恋するパレット8に参加しようと思えたのはこの時それなりに売れたからです。じゃなかったらオールジャンルは出なかったと思います。
  • お金的満足度 ★★★★☆
  • 全体的満足度 ★★★☆☆

 

★ 本の杜 →公式サイト

文章系作品オンリー同人誌即売会

  • イベント名 本の杜10
  • 開催日 9月18日(日) 
  • 開催地 神奈川県川崎市
  • 参加費 1種500円
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:3,092円 売上:600円(2冊頒布)
  • 雑感 今回で3回目の参加です。個人主催の小さいまったりとした、本を買う人売る人がのんびり参加できそうなイメージのイベント。委託の扱いは普通だと思うのですが、心配要素として、イベント主催さんが忙しすぎて事務的な部分が疎かになりがちなのがちょっといただけないかなと……。
  • お金的満足度 ★★☆☆☆
  • 全体的満足度 ★☆☆☆☆

 

★ Text-Revolutions(テキレボ) →公式サイト

オールジャンルの文章オンリー同人誌即売会

  • イベント名 第4回Text-Revolutions
  • 開催日 10月8日(土)  
  • 開催地 東京都台東区(浅草)
  • 参加費 2,500円
  • 委託本 3種 詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:4,344円 売上:7,900円(15冊頒布)
  • 雑感 第3回と被るので基本的な部分は割愛。ただ売上はてきれぼんどりーむで今年どころか、直参も含めて私がイベント参加した中で一番でした。この頃体調を崩してたので第3回ほどは前夜祭(宣伝とか)を楽しめなかったのはつらかったです。テキレボはがんばればがんばるだけ売れるイベントだと思うのですが、ほどほどに楽しみたいという空気ももうちょっとあってもいいかなぁってはじめて思いました。自分のペースで創作活動をすることの大切さ、周囲の空気に流されないことの大切さを痛感しました。
  • お金的満足度 ★★★★★
  • 全体的満足度 ★★★★☆

 

★ zine展 in Beppu →公式サイト

zineとは一般流通に乗らない個人の手によってつくられた本のこと。レトロな町並みがご自慢のアートの街・別府に、普段なかなかお目にかからないzineたちを全国から集めて展示・販売。

  • イベント名 zine展 in Beppu3
  • 開催日 10月15日(土)~16日(日) 
  • 開催地 大分県別府
  • 参加費 1,500円(有償5種、無償2種)
  • 委託した本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:3,200円 売上:3,400円(5冊頒布)
  • 雑感 2回目の参加でした。ここは同人誌即売会ではなく、zineの展示販売イベント。しかも委託オンリーなので、即売会とはちょっと違う雰囲気です。町中の、商店街のお店で開催されるので、購入されるお客様も一般の方がメイン。どちらかというと期間限定のzineの本屋さんみたいなイメージです。開催中のイベントの模様はTwitterなどでアップされますし、委託しかないので参加者さんの情報もTwitter上でよく見られます。ただ、このイベントの最大の特徴は、終了後にイベント全体の振り返りレポートと、個別の参加者のレポートを主催さんが送ってくださることです。創作活動をサポートいただいているような、そんな気持ちになるイベントで、とてもおすすめ。レポートも書いていますので、ぜひそちらも参照くださいませ(ちょっと長いですが)。

  • お金的満足度 ★★★★☆
  • 全体的満足度 ★★★★★

 

★ 新潟COMITIA →公式サイト

創作系同人誌交流会(オリジナルオンリーイベント)。

  • イベント名 新潟COMITIA46
  • 開催日 10月30日(日) 
  • 開催地 新潟県
  • 参加費 3種2,700円(返送費含む) 袋詰負担は500円割引
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:2,943円 売上:800円(1冊頒布)
  • 雑感 事前に新潟COMITIA委託で文芸系は売れにくい的な話は聞いていたので、1冊でも売れたのはありがたかったです。ティアマガは面白かったし、漫画サークルさんにはいいのかもしれません。3種からしか申し込めないのがちょっとツラいかも。
  • お金的満足度 ★★☆☆☆
  • 全体的満足度 ★★☆☆☆

 

★ 北海道COMITIA →公式サイト

創作漫画同人誌展示即売会。

  • イベント名 北海道COMITIA 5
  • 開催日 11月13日(日) 
  • 開催地 北海道札幌市
  • 参加費 500円+1種500円
  • 委託本 1種。北陸アンソロジー 詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:2,600円 売上:1,600円(2冊頒布)
  • 雑感 北海道COMITIAは1か2のときに一度参加しているのですが、とにかく送料が高くて(苦笑)。ただ、運営さんもそれを理解しているようで、往復とも配送会社およびサービスの指定はありませんし、レターパックなどを同封すれば返送にそれを使用していただけます。あと、梱包などを行うと全部で500円のキャッシュバックがあり、運営大丈夫かなって心配になるレベルです。参加案内もすごく丁寧でした。ここは見本誌読書会などもあるので、地方COMITIAの中ではみちのくと同じぐらいに好きなのですが、送料が(二度目)。レターパックで往復できる本を出すには良いかもしれません。
  • お金的満足度 ★★☆☆☆
  • 全体的満足度 ★★★☆☆

 

★ Collage Event Ade →公式サイト

「女性による女性のためのイベントを作りたい」という理念でRideLという団体が運営している創作系同人&ハンドメイドオンリーイベント。委託は年1回の模様。

  • イベント名 Collage Event Ade 7
  • 開催日 12月11日(日) 
  • 開催地 福岡
  • 参加費 1種500円+事務手数料500円
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:3,960円 売上:5,200円(9冊頒布1種完売)
  • 雑感 一言でいうと凄く楽しいイベントでした。委託コーナー担当者の七歩さんが本を売るために様々な工夫をしてくださったことが一番大きいと思います。でもそれ以外にも、参加者のTwitter利用率が高く、どんな作品が出展されるのかなどが開催前にRTなどで回ってきましたし、イベント主催の企画や参加者の持ち込み企画もあり、開催前のにぎやかだけど殺気だってないお祭り気分とか、当日の模様の適度なアップとか、終了後のやっぱりどこかゆるい感想とか、今年一番楽しめた委託イベントだったと思います。あと搬入数は少なめだったのですが、お昼ぐらいに一番高い本が見本誌以外完売、戻ってきた荷物を見たら3種類全部それなりにお手に取っていただいてて凄くびっくりしました。何とか年内に個別レポートを書きたい気持ちです。いつか直参してみたいイベントのひとつ。委託担当の七歩さんのレポートがアップされていますので参考になるかと思います。

  • お金的満足度 ★★★★★
  • 全体的満足度 ★★★★★

 

★ 恋するパレット →公式サイト

主に奈良・三重で開催されているオールジャンル同人誌即売会

  • イベント名 恋するパレット8
  • 開催日 12月11日(日) 
  • 開催地 三重県四日市市
  • 参加費 1種500円
  • 委託本 3種。詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:2,822円 売上:3,500円(7冊頒布1種完売)
  • 雑感 Twitterでフォローしていただいたのをきっかけに知りました。最初はオールジャンルなのでどうかなと思っていたのですが、前述の花鳥風月で結構手に取っていただけたので、出てみることに。個人主催の小さめのイベント。楽しそうな当日企画がいろいろあり、小さいからこそ主催さんのやりたいことができる、良い意味で手作り感のあるイベントなのでは?(参加者間のTwitterやWebを活用した交流などはそこまで活発ではないので実際の雰囲気は不明)。結果としては委託した本は全種類手に取ってもらえて、一番高い本が極少部数の搬入とはいえ一応見本誌以外完売とか超びっくりでしたw 郵便事故で参加案内が開催日の4日前に到着したのですが、その際の対応も丁寧でした。
  • お金的満足度 ★★★★☆
  • 全体的満足度 ★★★☆☆

 

おまけ ☆ 尼崎文学だらけ(あまぶん)→公式サイト

尼崎で開催される文芸誌・創作文学同人誌 展示即売会。

  • イベント名 尼崎文学だらけ
  • 開催日 7月18日(月・祝) 
  • 開催地 兵庫県尼崎市
  • 参加費 1種300円または500円
  • 委託本 1種。北陸アンソロジー 詳細はこちら
  • 収支 送料諸経費含む参加費:約500円 売上:8,000円(10冊頒布完売)
  • 雑感 イベント主催のにゃんしーさんが北陸アンソロジーに参加いただいたご縁で、彼のスペースに優しさ委託いただきました(なので収支に記載した参加費は参考になりません。頒布する10冊については文フリ金沢から車で帰るということでお持ち帰りいただいたという……←)。公式委託ではないのでここに記載するのはちょっと反則なんですが、今回が初開催ということ、本が読まれるための面白い企画をたくさん採り入れていたので紹介します。①公式委託をするには他者からの推薦文が必要(自薦も有りだが参加費が200円UP)、②出展するすべての本にいろんな人がレビューを書けるWebカタログ、③SSポスカの頒布、④お買い物代行サービスの実施、⑤イベント終了後の委託本の通販などが、特に面白いなと思いました。次回の開催が楽しみです。

 

注)送料諸経費含む参加費は若干概算の部分もあります。自分が伝票をなくしたというただのミスはさておき、お買い物代行サービスを利用すると、購入した本と一緒にいたく本が返送されるため、どこまでを参加費用と考えるべきかが難しいというものがありました。 

 

 

におすすめの委託イベント

たくさん売れたから、たくさんお金が入ったから、だけでは、そのイベント良かった・満足した、とは、少なくとも私の場合はなりません。どれだけ楽しめたかというのが一番重要ポイントです。ただ、楽しむための要素として、売れること、お金が入ることも重要です。バランスですね。

そういう基準で、今年参加した委託イベントの中で特におすすめしたいのは下記3つです。

★ Text-Revolutions(テキレボ)

★ zine展 in Beppu

★ Collage Event Ade

 

あと、今後に期待できる今年始まったイベント2つ。

★ 静岡文学マルシェ

★ 尼崎文学だらけ(あまぶん)

 

上記は、どれも委託参加、つまり現地に行かなくても楽しむことができました。Twitter上でのやりとりがメインでしたが、準備期間、当日の模様、終わった後のレポートなどなど、イベント主催さんやスタッフさんはもちろんですが、参加者さんも、現地にいけない人にも楽しさを伝えようとTwitterなどで写真とかあげてくれたりする優しさが嬉しいなぁって思いました。テキレボ、zine展 in Beppu、あまぶんではお買い物代行で本を購入することもできたので、イベント後の本を読む楽しみまで味わえて本当に満足度高かったです。

あと、この記事を書いてて気付いたんですけど、満足度が高いイベントは本も売れるしお金も入るんですよね不思議と。

 

 

総括と反省

■ 全体収支(「尼崎文学だらけ」は公式委託ではないので除きます)

  • 参加費他合計:33,363円
  • 売上合計:33,900円
  • 差額:537円

ほぼとんとんです。つまり印刷に出した本は印刷費、手製本は材料費までは回収できていません。が、今年はとにかく参加してイベント傾向を知ることが重要だと感じていたので、そんな中でとんとんまでよく持ってこれたな!って正直びっくりしました。

 

■ 頒布数

頒布数合計:75冊

思ったよりずっと伸びました。一番価格が高いのは北陸アンソロジー800円ですが、一番売れました。これを売るために委託参加してるので売れないと困るんですけど、つまり、安い本だったり値段が手頃だったりするから売れるってわけじゃないことがよくわかりました。

 

■ 売れるために力を入れたところ

文字情報のみのわかりやすいサークルカットの作成

イメージイラストなどはなしで、頒布する本の紹介を文字情報のみで価格まで含めて提示しました(下記は「恋するパレット」のサークルカット)。どこまで効果があったのかは謎なんですけど、これで売れないことはなかったので、しばらくはこの方針かなぁと思います(より良いものがあれば変えていきたいとは思いますが)

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見本誌票に合わせたわかりやすいポップ

ポップは最後の砦といっても過言ではないので、とにかく力を入れました。ポップ一つ作るのに2時間ぐらい費やすこともざらでした。ここで問題になってくるのが見本誌標です。これイベントごとに異なります。要素が入ってれば自作OKなとこもあったり(その要素もイベントごとに異なる)、既存の見本誌票を使用する必要があったり、見本誌標といっても裏に貼っても良かったりで、本当に毎回見本誌標にあわせてポップを作り変えてました。下記は恋するパレットに送った見本誌です。見本誌票が大きいとこんな風にパズルみたいになるという良い?例。あと手書きは字が汚いと致命傷な気がしました( ;∀;) これだけはホントツラい。

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WEB(主にTwitter)を使った宣伝

これはイベントによって有効度がかなり異なりますが、前述の「おすすめの委託イベント」にあげたイベントにはすべて有効でした。ほか、特にCOMITIA系はやらないよりはやったほうがマシっていうレベルだったかなぁと思います。あとは、通常の本の宣伝より、手製本だったら作ってる過程をアップしたりすると効果が高かったような気がしました。まぁ、手製本作ってるのってだいたい発送前夜の夜〜朝にかけてとかなので、余裕があれば、ですね……。とにかく宣伝も本の内容だけでなく、いろんな角度から見せることが重要だと思いました(できるかどうかはともかくとして)。この辺はまだまだ検討しないとな〜と思っています。

 

■ 実費を減らす努力

委託参加を前提とした本作りも視野に入れる

以前はクロネコヤマトの宅急便一択が多かったような気がするのですが(大きいイベントは今も大抵そうですし)、今年でたイベントは返送はヤマトが多かったものの、発送はどの配送会社を使ってもOKなところが結構ありました。軽い本なら単純に一番小さいサイズに詰められるだけ詰めればいいのですが、クロネコの宅急便は重量でもサイズが変わってきます。今回分厚くて重いアンソロジーが頒布のメインだったので、発送は極力ゆうパックを使いました。ゆうパックは重さ関係なく全体の長さで決まるのがいいです。帰りは減ってくれればヤマトでも一番小さいサイズになるかもしれませんし……(希望) ただ、それでも九州や北海道はかなり割高でした(特に北海道はしにそうでした)。

なので、委託参加をメインにやっていくなら、小さくて軽い本を複数作って少部数ずつ委託したほうがいいのかなぁなどと思いました。郵便局のレターパック、全国どこでも送料が均一なのは有り難いです。使えるイベントは限られていますが、今回でた地方系のイベントではほぼ使用できたので来年以降考えてもいいのかなぁと。

ただ、それで自分が作りたい作品を見失うのは本末転倒だとも思っています。あくまで考える基準の一つとしてあってもいいのかなぁレベルです。

あと、何があったわけでもないのですが、最低限の梱包はケチってはいけないというのは肝に銘じておきたいです。自分が作った作品を自分が大事にしてやらずに誰が大事にするのかと。

 

■ その他

正直イベント出過ぎたなと思いました(笑) イベントごとの反省をする暇がなく次のイベントの準備準備準備って感じだったので、イベントに出る間隔大事だなと反省。単純に楽しむためにも、売上を伸ばすためにも振り返ることはとても大事なことです。

 

 

まとめ

委託参加って、ちょっと前までは本を送っちゃえば戻ってくるまでは何一つ情報がない、当日だからって何もすることもない、レポートなんて書くこともない、寂しいイベントだった印象が私にはあります。それが、ここ数年、特に今年は委託に力を入れるイベントが増えてくれて本当に嬉しいし、有り難いことだと思いました。

これって、主催さんやスタッフさん、参加者さんが委託作品、委託参加者を大事にしようとしてくれる傾向にあるからで、そういうイベントは地方開催が多く、主催さん含め関わっている方々は委託参加をしたことがあるからじゃないかなぁと想像しました。自分が委託参加でしてほしかったこと、あったら良かったのにを実現しようとしてくれてるんじゃないかなぁって。いやホントこの辺は想像なんですけど。

ただ、委託はイベント側にも費用的人員的な負担を強いるので、どのイベントもご無理なさらず続けられるかたちでお願いできればと思います。1年に1回のイベントだったり、委託は1年に1回だけだったりするぐらいが無理なく続けられるのかなぁなどとふと思いました。そういう意味ではテキレボは本当にがんばっているイベントだと思いますが、主催さんとスタッフさんの負担が心配でなりません。

委託参加も楽しく、売れるように、は本当に嬉しいのですが、それにおんぶにだっこではいけないなとこの記事を書いていて改めて思いました。関わってくれたいろんな人に感謝の気持ちを忘れずに、今は無理でも、いつかどこかで誰かにこのお返しができればいいなと思います。

 

 

最後に

私はがんばってるとか、苦労してるとか、大変そうとか、忙しそうとかって見られるのが好きじゃないです。育児もしてるのにとか、仕事大変そうなのにとか、そういう余計な情報の付随もホントは嫌です(でもTwitterでは言いたいことを言いたいジレンマ)。

同情が嫌とか哀れみの目がとかじゃなくて、単純に楽しそう!って思われるのが好きなんです。好きなように好きなことやって楽しんでるんだって思われたいんです。特に理由はないんですけど。多分そのほうが幸せなんでしょう。

だから、今年はアンソロジーが作りたかったから作って、たくさん売りたいからたくさんイベントに委託しました(委託に関しては人の優しさにもたくさんすがりました)。お金があったという前提はありますけど(来年はないのでできませんw)。

振り返って本当に楽しく創作活動できた1年だったなぁと思います。反省は山のようにあります。でも、反省ってまずやらないとでてこないから、それは仕方ないかなぁと思います。もうホント地の底に沈みたいぐらいな出来事もやらかしたんですけど、もうやっちゃったことは仕方ないので、二度とやらないと誓って来年も無理なく楽しく創作活動を続けていきたいと思います。終わり。

 

あ、個別のイベント情報についてはあくまで2016年のものです。来年の参加をご検討の場合は来年の情報を各公式サイトなどで必ずご確認くださいませ。金額違うじゃんとかって責任は取れませんのであしからず。

 

本記事について追記したほうがいいかなぁっていう内容をTwitterで見かけたので、追記記事を作りました。良かったら併せてご覧くださいー。