7's Library

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ひとり反省会と感想文(紙街04)

9月22日〜24日に開催されたフリーペーパーのネプリ配信企画「紙街04」に、月島あやのさんとの合同ネプリ『ANCIENT SEEDS』で参加させていただきました。プリントした参加作品への感想、自作品へいただいた感想と反省、その他思ったことなどをまとめました。

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注)配信数を出しているので苦手な人は感想まででブラウザバックか画面を閉じてください。

【 企画概要 】

下記の企画者さまのツイートを参照ください。

 

 

【 参加者様の作品感想 】

自分たちを含め27名43作品(※1)が参加しており、うち22名32作品(※2)をプリントしてきました。数で見ると約4分の3ぐらいはプリントしていたようです。

※1 一部の方が告知ツイートを削除されていたり、タグ間違いにより上記モーメントにまとめられていなかったりで記憶便りの部分もあるので正確ではないかもしれません。

※2 すでにプリント済の作品も2作品ほどありましたがその分は入れていません。

ということでプリントした中から特に好きな作品の感想です。

 

  

● 小説 

 

花と、花のような女性の在り方、あるいはそれぞれの理を書いた掌編。文章からあふれ出る余韻が物語をより味わい深くしていて、とにかく良いです。うつくしくて残酷で、でも優しさがないわけではない世界、好きです。

言葉の選び方や文章の雰囲気、物語としての面白さ、メッセージ性あたりがバランスよくそれぞれを引き立てているのだと思います。特に「彼女は微笑み世を離れた。」という表現が好きでしたし、最後の答えもストン、と落ちてきました。最後、実は花の方が強かったみたいなところが、それはきっと性としての女のことでもあるんだろうなとか思ったり。このお話自体から花のような強かさを感じて、本当に素敵でした。

紙街04で最初に読んだ作品だったので、変な話ですが他の作品も楽しみになりました。

 

旧作はプリント済だったので、新作の『サウススカイガール』のみプリント。『ナイトスカイガール』は現代色が強かったのですが、『サウススカイガール』は神話っぽい作品が多かったように思います。人が星に託している願い、星自身が目指す役割、みたいなものが伝わってきてグッときました。どのお話も好きですが、特に最後の作品が、実際の出来事とのリンクも含めてとても良かったです。

ちなみに出てきた星座は全然知りません← それでもこう、くるものがあったので、星座星空興味ない方でもここからいかがですか?みたいな物語たちなのでしょう。

 

白詰草とクローバー好きなので楽しみにしていた一冊。ボーイミーツガールなかわいいお話は、お互いがお互いを「見ていた」理由の違いが微笑ましかったです(女の子の方がわかってないパターンもいいですね←) 白詰草(クローバー)の花言葉付き☆

 

せらひかりさんの『万能博物館』をプリントしてきました。博物館をめぐる少女の元に、姿の見えない話相手があらわれる、ちょっと不思議な物語。正直テーマに対してそういう手があったか!って思いました(笑)  博物館をめぐるときの雰囲気がにじみ出ている一冊です。博物館を観るっていう実際の出来事に、博物学という学問に対する考え方も入っていて面白く読みました。最後のおじさんのセリフ「世の中には〜」好きです。幽霊の正体はあまり深く考えなかったのですが、オーナーの生霊とか?

 

嫁いで六年、離縁を申し出た妻が家の外へ出ると……。最初ホラーかなぁと思いながら読んだのですが、いい意味で裏切られました。日本の古い田舎の雰囲気がにじみ出ていて、それが最後の怖さに繋がっていて良かったです。妹さんの「こんな人間は」は自分たちは人間じゃないの意味も込められていたんですね。面白かったです。

 

良かったです。日の当たるところにある暗闇みたいでした。

特筆すべき不幸がない故に幸せでいられない少女と、少女が唯一本音を話せる謎の生物ギギの物語。ギギは悪い夢だけを食べる獏のように、少女が無意識に溜め込んでいる悪いモノを食べていたのでしょうか。たくさん子どもがいても、その中に入れず、ひとりぽつんと立ち尽くす少女の姿が見えるようでした。薄暗い誰も知らない物置小屋で、大人の助けられないところで、ひとり暗闇を呑み込んで大人にならざるをえない少女。それがきっと現代の子どもたちの姿なのかもしれないと思いました。 

 『ギギ』というタイトルは、少女の心が少しずつ軋んでいった音からきているのかな、ギギが最後にすべてを呑み込んで消えることで、彼女の心の軋みをなくしたのかな、と思いました。

末埼さんの作品には希望がないわけではないのですが、安易な希望は見せてくれない。虚構だとしても虚構であるが故のリアリティがあって、それにとても忠実に書かれているという印象があります。それ故に考えさせられる作品で、いつも感想に思い悩みますが、とても良い作品です。

 

魔法が存在するする世界の辞書のようで、辞書が読むの好きな人は続きは?ってなるやつです。アムルガムの意味のひとつに「物書きが詰めていいのは文字のみ」とあったのが好き。真実と虚構が入り混じって楽しかったです。

 

ある実験中の一幕を描いたSF掌編。実験の内容が私には難しく、ウィキペディアで知らない言葉を引きながら再読しました(汗) ただ、わからないところがあってもこのお話が持つ魅力が半減されるわけではないところが凄いです。人間が少なくなった世界で、人工的生物と共に実験をする人間の主人公。彼女の中で人間という存在が揺らいでいくその葛藤が愛しい。人間でない彼らに苛立つことがありながらも、労って飲み物をいれるシーンが特に好きです。物語のキーとなる、試験体の水中花が最後に残したメッセージには、思考して、同じ種以外のモノを生み出せる人間だからこそなのでは、などと思いました。 文章に書かれている以上の世界が広がっている物語で、考えさせられる、そしてとても面白い小説でした。

いこさんが“理想的な理系小説”とおっしゃっていたのですがたぶん一番この作品にぴったりの言葉なのでは?と思います。小説では一番今回のテーマにピッタリな作品だったと思います。

 

短編小説『廻る夢の終わりに』、閉ざされた世界に生きる男性の幸せだった頃と、現在。物語の明暗がはっきりしていて印象深く、アネモネの赤がいつまでも揺れているようです。別の物語の登場人物の一幕のようで、本編を読んでみたいと思う魅力がありました。 最後の方の「〜この人生に一度たりとも後悔などしていない。ただ喪った無念だけが〜」のところが好きでした! 政略結婚?なのに王子様とか言ってるのも良かったです。

 

表紙にある植物(花、葉、茎?)で描かれた星がすごく素敵で、下に英字もあるのですが、なんとなくこのイラストがタイトルなのかなぁと思いました。柔らかくて雰囲気のある文章で、特に掌編は文字数以上に世界が広がり、読んだ!という充実感が凄い! 印象的な文章がポンッと飛んでくることがあって、それが心地よいです。少し長めのプラネタリウムでの恋人たちの物語、お墓と薔薇の話が特に好きでした。

 

二人の少年の一夜の冒険譚。とても幻想的で、でもきっと、不思議なことなんてひとつもない物語。ファンタジーの雰囲気があるのに実際はファンタジーじゃなくて、でもドキドキ・ワクワクする物語で、とても好きです。雰囲気のある洗練された文章で、出来事の描写も、少年たちの感情も瑞々しくて素敵でした。 

 

 

● 漫画

 

ギャグテイスト強めなファンタジックでかわいい物語でした! 最後のシーンがとっても好き。表紙にいるサブキャラなのにでかい顔したおじいちゃんがにくい(笑) 紙街03で配信されていた『星のカンパニュラ』も読んでいると面白さ倍増です。ギャグタッチなのにファンタジー要素も効いてて(防御魔法の原理?!お星様素敵!)、お部屋がご本たくさんなところも良かったし、最後にかわいい動物がお目見えしているところもとってもツボでした。

   

天然っぽい教授(ねずみさん?)と、ツッコミ担当(?)の助手さんコンビにしゃべるお花さんが加わって? いろんな不思議が日常的にあふれていそうな世界観が素敵です。 お花だけ色が付いているのがやさしい……。特にお花さんがお水飲んだり白衣着てても誰も驚いてないところが良かったです。

 

 

● 写真やイラストなど

 

星と夕陽(青)の2種類をプリントしてきました。満天の星空と、流れる雲と青空。

特に星空は誰かの贈り物にメッセージカード代わりに使ってみたいです。祝福の星空、と名付けたくなる雰囲気があります。星空なのに(星ってなんとなく冷たい印象があるのですが)あたたかい雰囲気があって、何かお祝いのときに贈りたい写真です☆ 

 

イラストだと思っていたら写真でした!(背景と馴染み過ぎててわからなかった←) でもこんなに小さいのに羽の模様までキレイに出ているとは。背景の褪せた色合いが標本っぽさを出していて素敵です。きっとこの蝶たち一つ一つに物語があるのだろうと想像させる魅力があります。ポストカードにしてそのまま出しても良さそう。好きな人は絶対好きだと思います。標本箱って好きな言葉なので、それにピッタリの作品に出逢えて嬉しかったです。

 

BをA4サイズ、Cをはがきサイズでプリントしてきました。退廃的な雰囲気が素敵で、宮田秩早さんの吸血鬼短編小説集『Et mourir de plaisir』のブックカバーにしました。CもA4サイズでプリントしてブックカバーにすればよかったです。

 

ドングリとナガミヒナゲシのイラストが描かれたブックカバー。ドングリは今の季節にピッタリで、ブックカバーにするのも良さそう。ナガミヒナゲシは柔らかい紅色が素敵です。何に使うか考えるのワクワクします☆

 

 

● その他

 

秋の多肉植物のイラストにコメントを入れたペーパー。やさしい色合いで描かれた多肉植物たちがとっても!かわいい! ! 質感がたまらない……! 「ブロンズ姫」「虹の玉」などの名前も素敵。ひとつひとつに掌編を書きたいぐらい好きです。多肉植物の魅力がきゅ〜んと伝わってくる素敵なペーパーでした!

 

月をテーマにした三つの詩。花の月からは優しさを、ピンクの月からは恋をしている切なさを、大きな満月からは生きていくことを感じました。どれも、直接的な表現を使わずに感情をあらわしているところが素敵だなと思いました。最後の【超大月】の「呪われていた〜」の流れが特に良かったです。テーマにした月に合わせたイラストや色などページの雰囲気も◎

 

細かい線の書き込みがうつくしいイラストなのですが解説を見てびっくり。ご自身で収集された鳥の羽根やサメの顎、歯、鰭など! このイラスト自体が博物館のよう。普段見ない世界が覗けてとても楽しかったです。 

ひざのうらはやおさんのドラゴンが出てくるファンタジー長編小説『V 〜requiem〜』のブックカバーにしました。

 

ブックカバーは青とピンクの二色で彩られていて、着物のような和を感じさせます。どんな本に付けるか悩んで、桜鬼さんの短編集『移ろい』に。次に読む予定です。

解説ペーパーは、パソコンで打った文字が調べたことで、手書きコメントがうささんが感じたことかな。手書きコメントがぶっちゃけてて楽しいw A3一枚にブワッて書いてあるのも面白いです。これもブックカバーにしてもいいかもしれません。

 

とっても素敵でした! 「お茶やコーヒーで絵を描く」を実験されたレポ本。テーマが素敵で、実際に描いたイラスト付き。色に苦心されているコメントも面白かったです。紙や部屋から珈琲の香りがするとか、ハイビスカスの色の変化(化学だ!)とか、実験されてる感じが伝わってきてわくわくします。私もやってみたい!って思いました。

最後の色見本は重ね塗りした時の違いまであって、まさに「大人の自由研究」。 お茶の時間にへ〜って思いながら読みたい一冊です♪

 

 

テーマが幅広かったにも関わらず、(自分たち含め)植物をテーマにした作品が多く、植物が一番人間の生活に根付いているのかもなどと思いながら、もっと実体験に基づいたエッセイ本や収集品なんかをまとめたペーパー、博物学や自然科学をイメージしたイラストや写真があったら面白かったのになぁとも思いました。

 

 

【 自作について 】

告知記事や詳細は下記をご覧ください。

 

● 配信数

セブンイレブン:41回 +その他コンビニ:0回 +DL1回=合計:42回

前々回の半分ぐらいですね。そしてとうとうその他コンビニが0になったなぁという(苦笑)。

それでもたくさんのプリントありがとうございました。プリント報告をお寄せくださった方も感謝です!

 

●いただいたご感想(ありがとうございます!)

実は配信数に反比例していただいた感想は増えました……。欲しい人の手に届くようになったいえばそうなのかもしれませんし、いつもとは違う感じの作品だったせいなのか、よくわかりませんが感想はとにかく安心&嬉しかったです。

ネプリでこんなに感想をいただいたのは初めてでした。とても安堵しました(笑)あ、嬉しいもあとからじわじわきました。本当にありがとうございました! 

 

 

● 反省とか

今回は簡潔に。

【内容面】

・ページ数に対して風呂敷を広げすぎた感じ。

・あやのさんのタイムマシンと主人公が取説ぽいするシーンが最高。

・あやのさんが考えてくれたシンの設定が最高。

・あやのさんが設定してくれたシンの正体=テーマに寄り添った感が最高。

・小説ページに漫画っぽさを入れたのは良かったのでもっとがんばれ←

【その他】

・一度切り取ってから折本にするのは面倒臭い。でもこれにすると全面ベタとか使えるし、ズレにイライラしなくてすむ。

・スケジュールがギリギリ過ぎ。折本フェアの配信が終わってからリレー形式しましょうと決めて作り始めたので、実質1か月なかった……よく完成した……。でも一回通してから再調整する時間が取れたらもっと良かった。

・その他コンビニの登録はもう不要ですかね、と思いつつも次回も登録するのはローソンの国の人間だからです。

・配信数の割に感想をいただけたのは作風によるところが多い気がする。

・宣伝がんばれ← ぶっちゃけネプリは宣伝情報でプリントするかしないかを決めるので、宣伝にかかってるんだよね。次回からは試し読みをつけようかな。

 

新しいスタイル?にチャレンジできたこと、そのひとつ目の物語が続きが読みたい!って思うような作品になったことはとてもとても嬉しかったので、今作は個人的には節目的な作品になったなと思っています。もうちょっとこのスタイルを追求していけたらいいなぁ。

 

 

 【 最後に 】

今回で紙街は一旦休止されるそうです。残念ですが、あくまで休止で、今後再開されるそうなので、再開を楽しみにしております。最低でも骨の回は参加したい!

ということで、紙街03の反省会も近々アップしたい気持ち……順番が逆転してしまった……。 

 

それからネプリ同時配信企画をうさうららさん(id:usaurara)と立ち上げましたので、ご興味がありましたら覗いてみていただけたら嬉しいです♪