短歌を読みたいんだけどうまく読み込めない私は、自分で詠めばもう少し他の作品も楽しめるようになるのでは?と思い、ちょこちょこ詠む努力を始めました。
といっても、初心者も初心者なので連作とかは無理。そこに1首でもOK!といううささんの企画「短歌ハッシュ」がスタートしたので、タイミングが合う時(Twitterで募集ツイートを発見したときw)に何度か参加させていただいてます。
短歌ハッシュは、月に1回、うささんが描く素敵なイラストと、テーマに合った8つの短歌(公募)を掲載された折本をネットプリントで配信するというもの。折り方を変えるとブックカバーにもなってとても素敵です。
詳しくは下記を参照ください。
で、今月号(11月号)に参加させていただきました。すでに配信は終了しているので宣伝にはなりませんが(苦笑)
今月の短歌のテーマは「型」もしくは「形」。難しそうなテーマだなぁと思ったのですが、今回のイラストが凄く好みだったので、ちょっと無理して参加します!と言ってみました。
で、掲載いただいたのはこちら。
・四つの型にはめこんで占ってあなたのなにが知れるというの
血液型の「型」です。「血液型占いって好きじゃないんだよねー、だって4つだよ、たかだか4つで人間分類するんだよ、あり得なくね?」みたいなうたです(こう書くとひどいな)。ちょっと想像力をふくらませると、そう考えている「私」と、何かしら血液型で判断されてしまった(あるいはしてしまった)「あなた」がいるというドラマが生まれるかもしれません。
ネタ被りがあったらちょっとツライなぁと思ってたのですが、なかったようでそれだけは安心しました。
あ、ちゃんと配信された折本はプリントしてきました。毎回折本にするか文庫カバーにするか迷うのですが、今回はとにかくイラストが好きなので文庫カバーに。ちょっと分厚い文庫だと折るところがうまくいかないかも……(裏側がずれてしまった
それで、以下は他の方の作品への一言感想です。詠まれた方が意図したこととは違うかもしれませんが、私はこんな風に読みましたってことで。
・小祝日魚子さん
優しい言葉使いが最後に途切れ、ぶっきらぼうになってしまうのが、こらえ切れなくなった何かを抑えるためなのかな、と思いました。「きれいで白いかたち」という言葉がうつくしい。
・笹谷香菜さん
季節の移り変わりが、生活の中のちょっとした出来事でふっと感じ取れたという雰囲気が素敵です。最後の「しれぬ」という言い回しがしっくりくるのが不思議です。
・森瀬ユウさん
天板に並んだクッキーから冬の星空へ違和感なく繋がってしまうのが凄いなぁと思いました。冬の星空を眺めながら誰かを思い出す、というシーンはとてもロマンチックなのだけれど、それが歪なクッキーなところが楽しくて好きです。きっと思い出した人も半分笑ってるんじゃないかなって。
・きいちょんさん
交差点から一気に空へ飛ぶのですが、お淑やかな雰囲気。最後の「秘める」に込められたのは、あくまで想像して楽しんでるということなのかなぁと思うと、大人っぽさとか色気を感じました。
・うさうららさん
「だれひとり〜」
だれのものでもない空に線を引く虚しさ。でもそれは、人間だけが感じるもので、蜘蛛には関係ないのだろうという、人間の愚かしさみたいなものを感じました。
「蹴球を〜」
危なっかしい子どもの姿を眺めている大人の視線という感じがしました。子どもは大人の手を借りずとも、きっと無事に渡りきったのだろうなぁと想像。たぶん自分の子どもではなくて、見知らぬ子どもで、だけどちょっと心配して見守っていたのだろうなぁという、そういう大人がいてくれたらいいよね的な、そんなことを思いました(ちょっとまとまらない)。
・たんぽぽさん
自然のままにふるまえない自分がいて、だからこそ、野の花には思うがままに咲いてほしいと願っているのでしょうか。風景をよみながら、風景以外のものを想像させる歌で、とても憧れます。
どれも素晴らしい短歌で、大変勉強になりました!
次回は参加できるかわかりませんが、この企画は影から応援していきたいと思っています〜。