旧年中に書き損ねた記事の一つ、短歌ハッシュ12月号の振り返りと感想です。
1月号書いたすぐ後に12月号のこと書くとか空気も順番もす、べ、て、無視です。
いや、今年はやりたいことをやりたいときにやろうかなって……というか勢いなくすとホント何もできなくなりそうなのでできるときにできることをやるみたいな1年になりそうな予感です(not 締め切りがあるもの以外は)
#短歌ハッシュ 12月号ネプリ配信します。「宴」をテーマにした8首とイラストのブックカバー。ノスタルジックな見世物ポスターをイメージしたイラストです。
セブンイレブン 19722403 A4 カラー 60円 16日まで☆#ネプリ #ネットプリント #tannka #短歌 pic.twitter.com/caG05VAT9Q
— usaurara花うさぎ&卯楽々堂 (@usaurara) 2016年12月9日
12月のテーマは宴。
これまたイラストが素敵だったので手を挙げてしまったのですが、難産に難産で、どうにかこうにか形にした2首をうささんにみていただいて、さらに添削までしていただいて(なんと親切!)、掲載いただいたのがこちらです。
・物の怪と獣と人間の宴会を語りし祖母の笑顔もう失く
※人間 に ひと とルビ
楽しい歌にしたいなぁと思ってて、Twitter300字SS(12/3・お題「火・炎」)で読んだいぐあなさんの「冬の宴」が凄くイメージにぴったりで、そこから考えていったのですが、最終的には福島の祖母を思ったものになりました。
ここでいう“物の怪”は、私の中では原発だったみたいです。最後の「なく」を「亡く」にするか悩みましたが(祖母は亡くなっているので)、いろんな意味で「なくした」という意味にしたくて、「失う」という漢字をとりました。
とても伝わりにくい歌だったなぁ、ただその時点では精一杯だったなぁと思い、ちょっと短歌ハッシュへの投稿をストップしようと思いました。なので1月はすぐに手をあげず、自分で納得できる短歌が出来て、それまでに枠が余っていれば手をあげようと思ったのでした(ので結果不参加)。こういうのはタイミングが大事だなぁと思っているのでまぁいいかと。あまり同じ人ばっか続いてもあれだしって(笑)
と、湿っぽい話はここまでにして、他の皆さんの素敵な短歌について一言。詠まれた方が意図したこととは違うかもしれませんが、私はこんな風に読みましたってことで。
・庭鳥さん
今回一番好きな歌です。物語みたいな短歌でとにかく素晴らしいです(語彙不足)
情景が浮かぶのはもちろんなんですけど、それ以上に言葉の一つひとつに力があって、読んだ人にその情景と、そこに付随する感情を想像させる歌だと思いました。
あ、富山は柿が有名なので(私は柿が嫌いですが←)、そこにも親近感を抱きました。
・うさうららさん
2番目に好きな歌。うささんが神社での結婚式に参加されたのを知っていたのでそこから詠まれた一首だなぁって。こんな歌が詠めるような素晴らしい結婚式だったのだなぁと思うぐらい、強さと柔らかさのある素敵な祝福の歌でした。
・たんぽぽさん
月あかりの下、猫集会ならぬ猫合コン。 楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
・知己凛さん
年月を感じさせる歌。同窓会なんてもう何年も行ってないのですが、懐かしいなぁと。
・くさびりんたさん
一番今回のイラストにしっくりくる歌のように感じられました。美しい歌に誘われて宴に連れて行かれそう。
・月丘ナイルさん
何気ない歌だと思うのですが、かわいらしさとずるさがにじみ出るようでじわりときます。お相手との間にはちょっと距離があって、宴の席でもないとなかなか勇気が出せないのかも、などと想像しました。
・森瀬ユウさん
最初の「忘れたい」という強い気持ちを、柔らかく上品にお酒でくるんで未来を向く。季節が必ずめぐるように、恋もまた訪れる、そんな風に感じられる素敵な歌でした。リズム感があって歌うようによめるのイイ。
この号は特にいろいろ勉強になったなぁと感じました。詠みたいことと詠めることって違うんだなぁって。難しく考えるよりさらっと詠めたほうがホントはきっと楽しいんだろうなぁって。今年の目標とかはまだ立てていないのですが(何せ私の今年は2月から始まる予定なので←)、短歌ハッシュは短歌を始めるきっかけになり、短歌との付き合い方を去年とは変えていきたいなぁと思うきっかけにもなったので、ホント参加してよかったのかなと思いました。タイミングとかあえば今後もできるだけ積極的に参加していきたいとは思ってます☆
あ、もう入手はできないのですが、実際のネットプリントはブックカバーにするとこんな感じで、冬の物語を包んでおきたい感じです。私が持つにはちょっと上品過ぎるんですけど(苦笑)、とても素敵です。
おまけ。短歌読書用ノートはこんな感じ。