現在入院中で通信制限を食らってしまったため2月の振り返りができていないのが自分的に納得いかないのですが「短歌の目」3月に参加させていただきます(長い前振りスミマセン)。
■ 題詠5首
1. 草
春思う草色をしたよもぎまん着色料の文字浮かべ食む
2.あま
桜もち甘くて苦い春の味 あなたにはまだ早すぎたかな
3. ぼたん
付け替えたばかりのぼたんむしりとり歯を見せ笑う我が子叱れず
4. 鳥
悠々と果てなき空を北へ帰す鳥たちの名は知らないけれど
5. 雷
晴れ曇り雷に雪雨あられ 富山の春は近くて遠い
■ テーマ詠 捨
繰り返し捨てては拾う未練などいいかげんそう焼くべきなのだ
連作「取捨選択」
緑萌え雨が降るなか紫陽花とダンスしながら夏を迎えた
橙の星がきらめき香るころ生まれた命守るためただ
北風が告げる終わりはもうすぐと 様々な名を考えて雪
捨てられぬ命抱えて春が来る。その前に今、産声あげよ