知己 凛さま主催のネプリ・戌年短歌集「和んだふるワンだーらんど」が配信中です。「和風な不思議の国」をテーマにした14名の方の短歌連作と、「これまでの人生の中で一番ワンダルフルだったこと」をテーマにしたエッセイ2つが掲載されています。わたしは短歌連作4首で参加させていただきました。
↑裏写りひどいのは自宅印刷だからです
戌年だったので戌年ネプリと聞いて飛びつきました(みずがめ座のときと一緒ですね)。テーマにうなりつつ、犬はどうしても出したくて、とてもとても悩んだのですが、最終的には「和に宿る」という4首連作で参加させていただきました。日本の和と四季は切っても切り離せないものだと思っていまして、春夏秋冬で、和小物に宿ったモノたちとそれを扱うひと?を詠んでみました。着物へのあこがれとかも込めました。
わたしにしては明るく、ちょっと笑えるかな?という雰囲気の短歌になったと思いますので、読んで楽しくなっていただけたら嬉しいです。
配信情報は下記の通りです。そんなに分厚くないので、ちょっとしたひとときにお楽しみいただけるのではないかと思います。
戌年短歌集 #和んだふるワンだーらんど 配信開始!
— 知己 凛@THE HALOGEN (@Chikorin7) 2018年5月1日
A4両面2枚
白黒80円カラー240円
〇セブンイレブン
5/8 23:59まで 67691927
2枚を1枚→しない
両面→短辺とじ
〇その他コンビニ
5/9 10時まで WFW2YWDWX8
文書プリント両面横とじ
以下は、とても簡単ですが読んだ感想です。
● 表紙
凛々しい日本わんこにときめきました。和風なお花が散らされているので春を思いつつ、カラーが青というのが、暑く成り始めたこの時期に嬉しいです。
● 連作「犬究生活」笛地静恵さん
「犬外通話」「主犬在民」のニ部構成。各5首連作の合計10首連作。楽しく読みました。「犬外通話」の一首目が犬のハードボイルドって感じがしてすごく好きです。「主犬在民」の五首目に犬でSFという新しい世界を見ました。面白かったです。またじっくり読みたいです。
●8首連作「こいのうた」井筒ふみさん
とってもかわいい「こいのうた」。何気なく犬につながる要素がちりばめられているのも素敵でした。恋は不思議の国です。どれも好きなのですが、三首目がドキッてきました。
●5首連作「「和」だなぁ」小澤ほのかさん
和を感じることの不思議というか、そこに和を見い出す不思議というか、そういうものを詠まれた連作。三首目の、さらりと不思議の国の扉が開いた感じがして好きです。
●3首連作「桜の王子」嫉妬林檎さん
タイトルが素敵です。個人的に桜はお姫様って感じがするのですが、王子様もイイ! 2首目の時間の流れを感じさせるところが好きです。3首目の「人間みんな働かなくていい」に桜が咲いてる間は桜休暇が取れるっていう制度があったらいいなぁなんて思ってしまいました。
●5首連作「みどりの予感」常磐このはさん
みどりの和を詠まれた連作。1首目の茶柱のしあわせが好きです。それから4〜5首目の河童! 河童は個人的にすごくこうグッとくる(?)生き物なので河童の素敵な短歌が読めてうれしかったです。
●4首連作「四季のかみさま」ただようさん
歴史が感じられる素敵な連作です。1首目の「きみどり」が素敵です。4首目は、なんだか冬帝が仕方ないなぁって水溜まりを凍らせる感じがしてかわいいです。
● 6首連作「ままならない甘さ」楢原もかさん
和菓子を詠まれた連作。上品な和と「ままならさ」を丁寧に交わらせたような作品で、時間が出来たらじっくり読み込みたいと思います。
● 6首連作「不思議の国はドアの向こうに」西藤智さん
高校生の主体が、ある部活に感じた不思議を詠った連作。これを不思議の国とたとえるセンスが素敵だなぁと思いましたし、日本の文化は一部不思議になってしまったんだなぁっていう寂しさも感じました。
● 9首連作「桜の魔法」衣未さん
すべての短歌に桜が入っている連作で、なんだか桜の季節をもう一度体験しているかのような気持ちになる作品でした。2〜3首目が特に好きです。
●4首連作「そういうことにしておく」めぐまるさん
お茶の世界を詠まれているのだと思うのですが、「和風な不思議の国」というテーマにピッタリだと思いました。1首目の下の句「ほんとはお菓子もっと食べたい」にふふってなりました。かわいい。
●5首連作「二重螺旋構造」知己 凛さん
遺伝子という世界?を詠まれたのでしょうか。わたしたちの体の中には知らないうちに受け継がれている長大な時間の流れみたいなものがあるんだなぁなんていう不思議を思いました。
● エッセイ「雪ののっぺい汁」笛地静恵さん
今日はなかなか暑い日だったのですが、一気に冬の世界に連れていかれる引き込まれるエッセイでした。
● エッセイ「猫と桜」衣未さん
桜と猫の思い出に微笑ましい気持ちになりました。
● 戌年のわんだふるな抱負
肉球がかわいい1ぺージ。皆さまの抱負を読んでわたしのは全然わんだふるじゃないなぁって反省しました。「脳内で犬を愛でる」にすればよかった。
わたしは「和風な不思議の国」というテーマに頭を悩ませたのですが、皆さんが和の中に見出した不思議な国はとても素敵で、こんなに和には不思議が詰まってるんだなって思える素敵なネプリでした。ありがとうございます。
それから、テーマとは別に、犬をとり入れられている短歌が多かったの嬉しかったです。
「和」×「不思議」に+@犬!な短歌集、ぜひぜひプリントしてみてください♪