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ひとり反省会と感想文(紙街03)

今さらながら今年の4月後半に開催されたフリーペーパーのネプリ配信企画「紙街03」の反省会と感想文まとめです。概要は下記の企画者さまのツイートを参照ください。

上記の企画に、月島あやのさんとのコラボ折本『からみゆく四季』で参加させていただきました。参加作品への感想(ほぼTwitterからの転載)、自作品へいただいた感想、反省などをまとめました。

注)配信数を出しているので苦手な人は感想まででブラウザバックか画面を閉じてください。

 

【 参加者様の作品いろいろ 】

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自分たちを含め46名81作品が参加しており、うち30名39作品をプリントしました(これでも作品数的には半分も出していないという……汗)。フリーペーパー系、読み物系、グラフィック系、お役立ち系など、結構ジャンルに偏りなくプリントできたかなぁと思います。以下、どんな作品があったのか見てみたい方のための一覧です。

今年から働き始めたので予算なしで出したいのをがんがん出せたのは良かったです。ただ、プリントしに行くタイミングがなかなか掴めなかったり、プリントしに行ったらすぐ紙切れで店員さん一人で忙しくてしばらく無理とか、混んでて数枚だけ、とかなんかそういうタイミングの悪さが目立つ感じでした(すごくどうでもいい) まとめて大量にプリントするなら深夜か早朝だな、と反省←

ということで(?)特に好きだった作品の感想です。カテゴリーはなんとなくです。分けるのが好きなだけ。

 

 

● フリーペーパー

文章入りと文章なしの2バージョン出しました。植物のやわらかさ、しなやかさを感じるゆるやかな曲線が素敵でした。コメントは品種についても語られていて、同じ花でも品種によって差があるのだなぁとひとつ賢くなりました!← 文章なしの方は色鉛筆で塗りたいです(ワクワク♪

 

「ZARIGANIKKI」をプリントさせていただきました。切り花、ドライフラワー、バーバリウム、花の文様などが描かれている華やかなペーパー。同じお花でもその楽しみ方はいろいろなんだなぁって勉強に?なりました。 

 

表紙?の花に囲まれた女の子の絵がとてもかわいかったです。紹介されていたヒペリカムもサンダーソニアも初めて知った植物なのですが、これまた確かにとてもかわいくて、とにかくかわいい尽くしでした! それぞれのお花への愛情たっぷりのコメントも素敵でした。本当に好きなお花なんだなぁって読んでいてほっこり♡

 

こういうのが読みたかった!っていう感じで大好きです。子どもの頃の植物との思い出にグッときました。ドクダミシロツメクサカラスノエンドウヘビイチゴという身近な雑草っていうのがホント素敵。ほかの植物も見てみたかったです。

 

 

● イラストメインのお役立ち系 

シロツメクサ大好きなのでカラーとモノクロ出させていただきました! わたしがイメージするシロツメクサにぴったりのイラストで一目惚れです。お花と葉っぱの書き込み具合がとってもぐっ!ときました。ラッピングペーパーなので何に使おうか悩み中ですが大事に保管しておきます。

 

今回一番好きなイラストでした。特にお花屋さんが好きで、すごくときめきました。もう一枚は、植物の力強さみたいなものが伝わってくるとともにどこか怖さも感じる不思議な一枚。

 

一枚絵の一部を切り抜いてちょっと糊付けしたら、カラフルでオシャレな封筒が出来上がりました! もう一枚プリントして一枚絵も手元に残しておけば良かったです。インクを一色ずつ重ねていったような独特な塗り方で描かれていて、とにかくオシャレ!(語彙力)って感じです。

 

山帰来の新緑」をプリントさせていただきました。わたしは植物というと花よりも葉っぱや茎などの緑の部分を想像するので、このイラストはそんな私のイメージの「植物」にぴったりでした。何に使うか決めてませんが大事に使いたいです。

 

2種とも出させていただきました。こういう一色刷りみたいなのがすごく好きです。シックで大人っぽい印象で、ブックカバーにぴったりだなぁと思いつつ、もったいなくて使えない気もw

 

悩んでボルボックスを出してきました。工作楽しかったです! これに入るサイズの豆本とか作って入れたら最高だろうなぁなどと← 一言コメントがついているのですがそれもかわいかったです♪ 

 

 

● 漫画

ひなたさんのオリジナルキャラクター #セイチェリイチハ のセイ(男の子)とチェリー(女の子)とチェリーのおじいちゃんの、ファンタジックでちょっとした冒険感が味わえるかわいい漫画「星のカンパニュラ」。洞窟内に架空のお花畑が広がる見開きページが素敵です!

 

緑に囲まれた紙面がやさしくて癒される、「眠り姫」をモチーフに描かれた絵本のようなフルカラー漫画。眠っていたお姫様の本当の気持ち、前向きな王子様、幸せ感にあふれる最後がとても素敵でした。お姫様も王子様もふつうの人なんだなぁっていう感じが好きです。かわいかった! 

 

獣の耳と尻尾を持つ双子の女の子と男の子がかわいいフルカラー漫画。紫陽花にまつわる物語にへ〜ってなりました。QRコードから主人公2人のキャラクター紹介も読めて楽しかったです♪

 

 

● 小説 

タイトル『酒花』の通り、心地よい酔いをもたらしてくれる素敵な掌編。物語的には夏目漱石夢十夜』の「第一夜」の書かれていない部分という感じでしょうか。最初の一文が最高です。文章、言葉選び、漢字、『夢十夜』を意識されてて良かったです。

 

木になったじいちゃんと、その木に寄り添う孫の物語。大人向け絵本という感じがしました。文字量以上の世界観が広がり、気持ちが詰まっている作品でした。最後の「にっかり咲いた。」が特に良かったです。どこか力強さも感じる素敵な物語でした。

 

 「ストレリチアの夜伽」現代風千夜一夜物語? 研究者、ジャングルの奥地、千夜一夜物語と好き要素が詰まりすぎてて好きです(語彙力) 最後は主人公の顔色が青くなっていく様が目に浮かぶようでした← めっちゃ面白かったです。御伽話のテーマにはピッタリの作品。オチが単なる夢オチじゃなくて、騙ったことが現実になってるっていうのが最高の塩加減でした!

「沈黙の庭にて」4つの掌編は、それぞれ優雅だったりホラー風味だったりうつくしかったりやさしかったりと、まるで植物のさまざまな面を見ているよう。読み応えがあってとても楽しめる本でした。ページごとのデザインが作品世界の雰囲気を増幅してくれるのも良かったです。どの作品も楽しむポイントがわかりやすくてすごいなー(語彙力)って思いました。「花の灯り」は黄泉平坂かなぁ→曼珠沙華?みたいな感じで一番想像が広がり好きでした。

 

「つたう森」子どもをからめとる森。昔話の裏側のような物語。植物や自然のものを怖いと感じるのは、人とは異なる価値観を持っているせいなのかも、なんてことを思いました。植物たちのこえが聞こえてきそうな掌編で好きです。

「猫と紫陽花の三日月の夜」ちょっと不思議でちょっと怖くてちょっとじん!ってくる物語でした。面白かったです! 

 

花に焦がれる虫の気持ちを童話化されたのかしら。クマバチが想いを自覚するシーンもその後も、届かないと定められてしまっている感じが、凄く自然のあり方に反しない、人とは異なるという感じがして、うつくしいけれど理不尽さを覚える不思議な読後感でした。

 

すごく良かったです。小説だからこその作品であると思うのですけれど、同時に、これきっと絵本にしたらまた別の世界が開けるんじゃないかなっていう、そういう深みを持った物語でした。 

  

桜の女性と人間の男性の出逢いと別れを繰り返す短編小説。年月を重ねた結果のラストがとても良かったです。本に挟まれた、数えきれないほどの桜の花びらが、二人の名の付けられない関係をあらわしているようでうつくしかったです。

 

古めいた本という雰囲気の黄ばんだような色味がよく似合う折本。タンポポ、フキ、オオバコ、ドクダミジギタリスという、よく知った植物たちが、別世界で薬草という視点で語られている!というのが最高にワクワクして面白かったです。すごく好きな一冊です。外側を切ってから折本にさせるというのも、(一手間かかるけれども)キレイな折本が出来上がるので嬉しかったです♪

 

梅にまつわる3つの物語。「わたくしを「」すあなたへ〜紅梅の章〜」が、女性の語りでじわりと不穏な気配が漂うという個人的好みにクリーンヒットでした。あと蝋梅は見たことがないのですが、写真がとても綺麗だったので、いつか見てみたいと思いました。

 

「のゆりとのゆりのユリたち」 あさがおに名前を付けた女の子のお話。プールの水に足を浸してちゃぷちゃぷしているみたいな無邪気さが心地良かったです。 「何事も誰か何かの所以にしないと気が済まないなんてことは、ないでしょう」 ここがすごく好き。 世界はこわくて、でもやさしい。

「花むすめものがたり/断章」 花と少女にまつわる4つの掌編。「シュラ」の「あのね、自分で盗らないでそれを喰べるのはいけないことだよ。だからあげない」の台詞にドキッときました。 花への憧れ? 花への気持ち? わからないけれどうつくしくて、揺さぶられるお話たちでした。

 

 

● その他

 

「花、ひらく」真っ直ぐに響いてくる、植物にまつわる6つの五行歌と写真。「〜姫になる」の歌が一番好きです。最後の「みどりの手」「土の手」も素敵でした。 

 

折り紙でパックンチョをつくっている気分でしたw この不可思議な模様と織り込んでゆくという工程が魔術っぽくて(笑)面白かったです。短歌は紺堂カヤさんのが面白かったです。何の仲間に入るのかしら。うささんの「本を積んでも」も好き。ただようさんのしおりを挟みこむ歌も素敵でした。折って開いて短歌を読んでたら、短歌も何かの呪文のように思えてくる不思議な一枚。

 

折本がとってもとっても素敵でした。水彩絵の具でしょうか。色が滲んでいる感じがとても綺麗に出ていて、気持ちがやわらかくなる絵で好きです。色がやさしいのだと思います。もっとたくさん見たい!って思いました。

 

 

植物めっちゃ好きな作品が多かったです! 特にブックカバー系は重宝しますね。毎回1種1枚しか出さないのですが、もっと出しておけばよかったのでは?ってなるので次回(いつ?)の反省にします。

 

 

【 自作について 】

告知記事や詳細は下記をご覧ください。

● 配信数

セブンイレブン:67回 +その他コンビニ:4回 =合計:71枚

前回より−6。でもこれだけ出していただけたらもうおなかいっぱいな心境です。

 

● いただいた感想(ありがとうございます!)

 

 ● 反省

これだけは紙街04前にあやのさんと共有しているので、ここで書かなくてもいい気はするのですが(なにせ長い)、紙街04にいかされたのか?みたいなことも追記してみました(笑)

 

・宣伝について

宣伝画像が刺さりづらかった?、モーメントではなく該当ツイートをRTのほうが良かった?、宣伝回数が少なかった?……みたいな。

プリント枚数をそこまで重視しているわけでもないのですが、 プリント数>気に入った>感想! という流れなので、マイナスが出たということは、宣伝部分に改善の余地有りなのかなぁ。

→04にまったくいかされなかったw

 

・作品全体について

100点満点中90点! 個々の作品としても、一冊の折本としても楽しめたと思う。四季と絡めるという2つのテーマをもたせたことですごく奥行きのある世界観を表現できたのではないかと。マイナス5点はちょっと漫画が小さすぎて読みにくいところがw もうマイナス5点はデザインですね。

→これは04で改善されました◎

 

・自作品について

今回の作品はあやのさんとのコラボだったから生まれた作品だったと思うので、そこがすごく嬉しかった。私は雑草が好きなので、ほっとくと紙街02みたいな「宝石になれなかった石」みたいのしかつくらないのですけれど(あれはあれで好きなんですけれど)、いつもの自分だったらつくらない作品が書けたし詠めたかな、と。ちなみに短歌連作は先に小説が存在して、そこから詠んでいった。実は短歌の下に薄く小説を引く、というレイアウトも一回やってみてやめている。紙街02は時間が本当になかったなかでがんばった、という感じになった部分が大きかったのですが、紙街03は時間をかけた分良い作品が出来上がったように思います(時間をかけようかかけまいが良い作品は生まれるとは思うのですが) 。

→時間に関しては2に逆戻りした……

 

・あやのさんの作品について

芍薬、桜餅はいつものあやのさん、という安心感があって良かったと思いますし、金木犀は、2ページにしたわたし超いい仕事した!←  秋短歌はかなり頭がとっちらかった状態で詠んだので、そこからあんな素敵な漫画を連想していただけて嬉しい限り。逆に桜餅はあやのさん定番を意識したので、定番を出していただけて、こうキャッチボールがうまくいった感じ。芍薬は、初めて漫画に短歌だったので反応がよくわからないというか、もしかして逆に思われてるかもしれないな、と思ったので、そこはわかりやすいほうが良かったのかなぁとか(短歌→漫画なのか、漫画→短歌なのかで、短歌の入れ方を変えるべきだったのかな、と) 。 

 

・制作について

画像形式によってセブンとその他コンビニでここまで印刷のきれい度が変わるんだ?!っていう勉強になりました← 写真でも変わるのかなぁと実験してみたい気持ちです(どうでもいい) ここで時間を取られまくったのは痛かったのですが、良い勉強になりました、としか(笑) ただ次回はここコンパクトにいきたいです。たぶんここで実質一週間ぐらい取られたので……大した金額じゃないですけどネプリ代も取られますしね。ただ、余裕あるスケジュールにしていたことでここも納得いくかたちにできたので、やっぱりスケジュール管理大事だな、と。

→印刷形式に関しては今回生かされました◎(04でこれやってたら間に合わなかった疑惑)

 

紙街02〜03でこの掌編集形式はやり切った感があるので、紙面も含めて次回はちょっと違うことしたいな欲があります。 

→というわけで04は全面的に変えました。

 

 

 【 最後に 】

この植物がテーマのときがいちばん参加者数作品数とも多くて、やっぱりそれだけ身近で愛される存在なんだろうなぁと思いました。わたし自身も植物楽しかったのでまたやりたい!

紙街04を先に書いちゃったせいかもあってちょっとしまりがないのですが、紙街についてはこれで終わりです。

ちなみに次回作はペーパーウェル01に出します。コラボ作品2種です。ご興味がありましたら企画だけでも覗いてみてくださいね(ダイマ)。ではでは!