モザイク画に惹かれて、久しぶりにうさうららさんの短歌ハッシュに参加させていただきました。こういう細かいものを埋めてひとつのかたちにする、みたいなのが好きです。小学生の頃、夏休みの自由研究にかぎ針でつくったレース編みを出していました(超どうでもいい話)。
それはともかく、配信が明日までだったので大慌てで記事を書きました〜。
#短歌ハッシュ お待たせしました、8月号を配信します! モザイクのイラストからイメージしていただいた8首です。十字に二度折る体裁をとっておりますがブックカバーでも使っていただければ^^
— usaurara 卯楽々堂 & 花うさぎ (@usaurara) 2020年8月11日
セブンイレブン 82784333 A4(B4に変更可)カラー 60円 18日まで #ネプリ #短歌ッシュ pic.twitter.com/YbVui2DxFE
今回はお題なしで、絵から好きにイメージするという回でしたが、モザイクまたはモザイク画で〜と思ったり、ラテン語の格言(Aut viam inveniam aut faciam.=私は道を見つけるか、さもなければ自らがつくるであろう⇒意訳:道がなければ作ればいいじゃないbyマリーアントワネット風←)の意味を調べたり〜と迷走しながらいくつか。
- 0.1以下の視力で見る世界なにもかもがぼんやりのんびり ●
- 子どもらが拾った小石が並べられ出窓はぎっしり展示会場
- カラフルを捏ね合わせれば真っ黒に色のルールはCMYK
- モザイクをかけたみたいに消えていく思い出たちをデータで保存
最初●の短歌を出したのですが、ギリギリで下記に差し替えてもらいました。
眠れない夜に考える100万回死んで100万回生きること
モザイクからは離れてしまったのですが、わたしがイラストからイメージしたのは輪廻転生でした。羊さんのイラストもあったので、そこから「眠れない夜」と絵本「100万回生きたねこ」へ。
眠れない(五)夜に考える(八)100万回死んで(九)100万回生きること(十一)
全然五七五七七におさまっていません(笑)が個人的には嫌いな音数ではないのですが……人によるかも〜と。
イラスト
レンガとか石畳とかも好きです。レンガが崩れ落ちていったところに短歌を置かれているのも良かったです。真ん中に円環という理想郷があって、それ以外が崩れていくみたいな宗教画にも見えそう。そして今ふと、これってドット絵にも見えそうだなぁと思いついたので、そんな歌にしても良かったかもしれません。
短歌
今回は折本にもなるので掲載順に感想を書きました。
・うさうららさま
まさにこの歌が置かれている状況そのもの!(笑) タイルが落ちたところに短歌が置かれたこのレイアウト、果たして運が良かったのはどちらなのでしょう?と想像しました。
・むうこさま
今回のイラストのイメージにとてもぴったりなお歌だと感じました。うささんの歌の不穏さを明るい方向へ持っていってくれている気がします。地表を飾る、という明るい比喩と、けれど一片という、あくまで一部でしかないという表現の対比のような部分が特に素敵でした。
※作品集をつくるとき、1番手の印象は確かに大事なんですけど、2番手も大事。1番手が引っ張ってきた印象を定着させるような役割が2番手だと思っています。
・望月万里葉さま
下の句が良かったです。どこまでも続いていく道、のような。それを足跡で表現されているのがまた素敵です。この足跡、1つではなくて、きっとたくさんの足跡だったのではないでしょうか。そうするときっと、上から神さまが見たとき、面白い絵だなぁなんて思っているかもしれません。
・笹波ことみさま
雨上がりに出る虹のようなお歌。実際、雨あがりの道は、光が水に反射して光があふれるのですが、同時に、心を決めたからこそ、ひかりがあふれて見えたのでしょう。現実の風景と心象が重なってより✨
・幻ノ月音さま
蒔石、蛍火と、日本の夏の夜の静かな雰囲気が漂うお歌。イラストは西洋風ですが、そこに和のテイストを混ぜ込むのも面白いです。
※「たゆまう」がちょっとわからなかったのですが「たゆたう」?
・庭鳥さま
幻ノ月音さまの和風のお歌から、同じく和風のお寿司の歌へ。それにしてもお寿司がモザイクに化けるとは!(笑)
偶然昨日普通のお寿司を食べたのですが、魚の身も、魚によって実はいろいろな色と模様があって、モザイクは基本無機物なのですが、有機物(だったもの)もいろんな模様を持っていて、面白い発見をしたような気分になる歌でした。
・草薙さま
眠りへの助走という表現、そこから返事が来ないであろうものに「おやすみ」ということ、日常の一瞬を切り取った短歌、という感じで面白いです。眠るための助走が必要な理由、返信がこないのはなぜなのか、など、歌の背景を想像するのも楽しかったです。
ということで配信は明日いっぱいです!
が、こちらは8月23日からのおうちdeちょこ文折本フェアでも配信されるそうですので、明日までが難しい方は23日からの続報をお待ちください。
わたしも折本フェアの準備をしなければ……!と思っています(まずは本日の仕事を猛スピードで対応します……)