この記事は、ウォンバットマガジンさん主宰の「一次創作イベント・合同誌主催や創作者に寄与する活動をしている人が1年を振り返る Advent Calendar 2024」の23日目に参加しています。大遅刻してすみません💦

Advent Calendarから来た方のための自己紹介です。書いているひとは「なな」と申します。頭から7が生えているアイコンが目印。小学生の姉妹の母で、今年めでたく会社員に!(拍手)。3名以上の作品をまとめたアンソロジー的な本などは、今年つくった分も含めてたぶん6作品。企画は今回紹介する2本をそれぞれ5年程度続けています。本職はそういう感じ(?)のディレクターを20年ほど。
というところで、本記事は「一次創作イベント・合同誌主催や創作者に寄与する活動」として、2024年に実施した2つのアンソロと2つの企画についての振り返り記事です。今、振り返ることができたから思ったことを書きました。長いかなと思いましたがブログの文字数で7800字ほどでした。
本屋さんアンソロジー「本屋さんがすき」
1:つくろうと思ったときのこと
2023年12月、ついったでこんなことを呟いておりました。
#2023年もあと少しなのでいいねの数だけ来年やりたいことを晒す
— なな (@nano1257) 2023年12月8日
できるかどうかは考えずに晒していきます。いいねがなくても晒します← pic.twitter.com/qEZThKpARW
9:毎月か2か月に1回の発行ペーパー?をつくる
— なな (@nano1257) 2023年12月9日
ひらすま書房さんに毎月は無理でも2か月に1回ぐらいは新作をおきたい。1人でやるのは結構苦しい気がするので、アンソロ的なのを公募しようかなどうしようかなと思っています。
2023年の秋ぐらいからひらすま書房さん(古本屋さん)のひとわく書房(貸し本棚)のオーナーになりました。ずーっとやりたいと思っていた貸し本棚だったので、すごく嬉しかったです。で、そこに置ける作品を定期的につくりたくて、2024年は原稿を集めて作品をつくりたいなーって思っていたんです。
ところが2024年3月にひらすま書房さんの店舗閉店が決定……(イベント出店とネット販売は継続されています)。何かしたい!と思いました。最初で最後の1回でも、ひらすま書房さんがきっかけでつくった作品を残したかったんだろうなー、と今振り返ってみると思います。このときはそんなに思い入れなんてないつもりだったんですけど、本屋さんアンソロジーをつくったとき、アンソロジーと別でひらすま書房さんへのメッセージも募って、自分でも書いたんです。書きながら、勝手に個人的にひらすま書房さんに恩みたいなものを感じていたんだって気づきました。コロナ禍での創作活動を支えていただいたり(2020年から2022年まで3回、ZINEのイベントを定期的に開催くださっていた)、やりたかった貸し本棚も実現いただいたりで、いつの間にか自分にとってすごく大事な本屋さんだった。メッセージは最後にまとめたので、アンソロがあとちょっとで出来上がるから自分のメッセージを書かなきゃっていうところで書いてやっと気づいて、衝動のままに動いたあとにでてくる言葉や気持ちもあるんだなぁって。
アンソロジーをつくったからといって、それで何かが変わるわけではありません。でもまちの本屋さんがなくなりつつあるという流れもあった頃で、ほかの知らない本屋さんに想いを寄せるのは自分には難しいけれど、いま目の前の本屋さんに、あなたのことがすきでした、大事でしたっていうぐらいの感謝を伝えるぐらいはしたかった、のかもしれません。
余談ですが、1月7日にAさんから偶然ついったのDMをいただいたとき、本屋さんをテーマにしたアンソロをつくってひらすま書房さんのお店が閉店する前におきたいから作品を寄稿して〜と泣きついていました。地震のお見舞いにアンソロの勧誘で返すとは! ただ、このDMのやりとりで本格的にやろう!って気持ちになったのも確かで、すごいタイミングで背中を押してもらえてAさんに感謝しています。ありがとう。ついでにいただいた紙も惜しみなく使わせていただきました←
以降、表向き(?)の内容は以下の記事にまとめています。
2:できあがって思ったこと
本屋さんアンソロ、2024年2月の発行から現在までで約60冊ぐらいお手に取っていただきました。個人委託もしていただいたりで、決してわたしひとりの力ではないのですが、正直ガツガツしなかったわりには手に取ってもらえたなって思いました(初めてつくったアンソロを1年で100冊頒布したのですが、そのときはめっちゃガツガツ頒布したんです。それに比べると全然ガツガツしてない、という感じです)。
こうして振り返ってみるとテーマが良かったんですね。手に取られやすいテーマだ!と思ってこのテーマにしたわけではなくて、本屋さんが閉店するから、その本屋さんじゃなくてもいいけど本屋さんがすき!を伝える本をつくらないと!ってそのときは思ったんでしょうね(テーマを決めたのは本当に衝動だったのでそこまで深く考えてはいなかったけど、まぁそういうことだったんでしょう、たぶん)。ただ本当に今振り返ってみると本当に良いテーマなので、同じテーマでもっと一作品ずつのページ数多めの読み応えある作品集もつくりたいーってAさんにだけ言ってました。数年後にでもやれたらいい。厚い手製本は嫌なので印刷所には出すけど、なんか手作り感は残した本にしたいです(言うだけはタダ)。
あとは今回本当に時間がなかったので時間的・資材的コストを下げて量産しやすい本にしたのですが、まぁ今までにない中綴じ製本だったので真ん中がめっちゃ開く。皆さまが撮影時に端っこにちょこんと何かを乗せておられたらそういうことです。これが結構面白がっていただけた。ちなみに最近初回から使っていた糸がなくなってしまって、新しく購入した糸がちょっと細かったので少し製本方法をアレンジしました。表紙の2枚目の紙も同じ色の紙がなくて類似色に。そんな感じで柔軟に変化できるのも手製本ならではの面白みかなと思って楽しく製本しています。
そんな感じで、本屋さんアンソロはテーマとか変な製本とかで偶然たまたま手に取られる機会が多かった(当サークル比)のですが、頒布数は普段意識しません。つくりたい気持ちより手に取ってもらいたい気持ちが上回るとわたしの場合はうまくいかないだろうな〜という気がしています。とはいえ、次につくりたいと思った「おはなしおみくじ」は、たくさん頒布したい!気持ちでつくっていましたね(これも振り返ってみれば)。
おはなしおみくじ
1:イベント合わせでつくる
遡ること2024年2月、おばけキャッチが強い奴と闘うために富山に来られた雲形ひじきさん(この後でてくる企画「ペーパーウェル」や「創作TALK」の常連さんですがわたしの印象としてはジャガイモ、フィナンシェ、りんご、おばけキャッチです)にお会いしました。その「おばけキャッチが強い奴」はむらかみさんというのですが、そのむらかみさんのご紹介で2024年5月に富山・滑川で開催された「第2回紙モノ富山」というイベントに出ることになりました。何を言っているかわからない? わたしにもよくわかりませんが言葉にすると間違いじゃない。
あ、ひじきさんが富山に来られたときの記事はこちら。長いけど面白くて美味しいです。ところでわたしとひじきさんはボードゲームするために会ったんでしたっけ?(楽しかったです)
そんな不思議なご縁(?)で「第2回紙モノ富山」に出ることになりました。富山に来て10年ちょっと、初めての直参イベント。とにかく楽しみたいなーと思って初回開催の情報を漁ったところ、インスタグラムがメイン、なんかおしゃれな紙モノや富山ネタが多い。
アウェー(場違い)ってやつ!
負けないぞ!
楽しむことを諦めないぞ!
ってことで気軽に持っていってもらえて、ある程度誰でも楽しめる無料配布物をつくりたい、と思って、3月でこんなこと言ってました。
紙モノ富山、ひじきさんのおかげで申し込むことができました〜。審査通るといいな〜。通ったら「おはなしおみくじ」みたいなのをつくろうと思います。ハッピーエンドなみじかいおはなしが入ったおみくじ。
— なな (@nano1257) 2024年3月17日
創作物にお金を払ってもらうことは創作活動を続けていくうえで重要ですが、お金を払わなくても、何かひとかけらでもこのイベントにきてよかった、という気持ちを持って帰ってほしい、特に子どもたち。初回の写真を見ていたら親子連れや子どももまぁまぁいらっしゃった。
自分が子ども連れてイベントに行ったとき、やっぱり毎回はお金を出せない。イベントに出店する側となる今回、その辺のもやもやをどうにかしたい(うちの子どもたちは連れてこないけど←)。
とはいえ、自分ひとりの力では限界があるし、こういうのはたくさんひとを集めた方がいい。イベントもまだ2回目だし、富山の一地方、たくさんのひとに知ってもらうには作品参加をさせてしまうのが手っ取り早い(言い方)。当事者意識っていちばん強いものだと思っています。行けなくても別にいいんです。こんなイベントあるんだ、あったんだ、ってとにかく種はまけるだけまくことが大事。参加者にとっても作品を書く機会、読んでもらえる楽しんでもらえる機会になるwin-winな関係。になるかはわからないけれど、そんなことを漠然と考えて企画したと思います。参加者側視点とイベント側視点と出店者側視点でどうにかいい感じにしたいって思った、のかなぁ。
富山にきて直参イベントは文フリ金沢に2回出たぐらいで、地元のイベントって初めてで嬉しかったのと、逆にそれまであちこちに自分の作品を委託して楽しかったので、自分が直参側にまわったこのときはイベントに出れないひとの作品をお預かりできたらという気持ちがあったのかもしれない。等価交換の法則とまでは思わないんですけど、自分が嬉しかったことを返したかった感じ。人間社会、少しずつでも優しくなってほしい。
ということで(?)、X(Twitter)でたのしい、うれしい、やさしい、ハッピーのいずれかをテーマにしたおはなしを募集し、それをおみくじにしました。
イベントが5月19日で、募集を開始したのが5月12日夕方。構想は3月にあったのにどうしてって感じです。わたしが一番そう思う。
募集要項とかスケジュールの無茶ぶりは以下を参照ください。
2:反省して次回へ
最終的に全部で32作品。開場時は2部ずつプリントして64個。折って留めるところまで全部できず、会場で売り子さんも巻き込んでひたすらおみくじつくってました。慣れればうまく作れますがなれるまでがまぁまぁかかる。お昼ぐらい?途中でなくなって64個再印刷(自宅と会場が車で約5分に救われる)。最終的に122個配布完了となりました。
いやホント売り子さんがすごく配り上手でどんどんなくなっていったのと、お子さんたちがきょうだいの分、家族の分とどんどん持っていってくれて(笑)、全部が全部お子さん向けのお話ではないのですが、楽しそうで良かったなーって思いました。漢字が読めない子に売り子さんが漢字を教えたり、そのお子さんがこれは読めるから!とかおしゃべりしてて本当に良かった。ルビ振ってなくてごめん。でも読める漢字もあるね、むずかしいわ。学生や大人やちょっと年配の方まで手に取ってくださって、あ、ご年配の方には文字小さかったかもーとか。
イベントに来てくれたひとに対して、お金を払わないちいさな幸せがあること、それがたくさんの方に手に取ってもらえること、がたぶんこの企画でわたしがしたかったことなんじゃないかな、と今ここまで書いて思いました。が、思ったより対象読者の範囲が広すぎて、おはなしの内容まで楽しんでもらえたかが難しくなってしまった。子ども向けと大人向けで分けるか、は募集時点で踏み切れなかった。そもそも文字すら読めない小さなお子様もいらっしゃった!(リサーチ不足!)イラストのおみくじも考えなかったわけではないけれど、良い案が思いつかなかったんですよね。
この辺は本当に次回にいかしたい。小学生の学年ごとに習う漢字にふりがなをふってくれるサイトも見つけたので次回はこの辺も活用してもっと余裕のあるスケジュールでやりたいです。そう、第3回紙モノ富山は2025年5月に開催されます。小学校の運動会の雨天順延日とまたかぶりそうな日程……(ちーん)。
で、これ、一回きりの無料配布で終わらせる、は絶対もったいないなと思っていたので、募集時に本にするってことだけ決めていました。これもようやくかたちになり、初回頒布までは終えたのですが、どうしても直したいところ(製本と目次デザイン)があり、今うんうん唸りながら調整しています。年内に完成するかは微妙なところで参加者の皆さまには申し訳ないのですが、もうちょっとお待ちください。
ちなみに製本版は参加者された皆さまへの御礼の気持ちがつよいので(御礼になるかは別として)、頒布はするけどそんなにたくさんはつくらないかもしれません。つくりかたもたぶんちょっと面倒になっちゃうし。でもつくるの楽しかったらつくるかも。
この辺の、つくる意味とかコンセプトとかが、わたしは作品によって結構違っているみたい(と書いていて思いました)、でも、それがブレブレになるのはダメだなと思っています。変更はいいんですけど、流されたりすると良くないなって。気をつけていかないといけないなって、書いていて思いました。
そういう意味だと、企画はもう5年近くも続けているので、なんていうか安定のレギュラー案件って感じです。それでも毎回いろんな変化があります。
ペーパーウェルと創作TALK
うさうららさんと一緒に運営している ペーパーウェル、個人で運営している創作TALKという2つの企画を2018年冬から始めました。
コロナ前、今のオンラインイベントのシステムがなく、XではなくTwitterだった頃にスタートしたこの2つの企画、今年で両方とも7年目。ペーパーウェルは13回目終了、創作TALKは現在7回目開催中です!(そう開催中!)。こうやって数字を出すと結構回数を重ねたんだなって実感します。それぞれについて簡単に振り返ってみました。
1:ペーパーウェル
ペーパーウェルはどちらかというとうささんが主宰というか、大きいコンセプト的な部分はうささんに頼っていて、その考え方を共有し、二人で交代で回を運営しています。
気軽な外出がむずかしい、まとめてたくさんの時間を取ることがむずかしい、金銭的にもあまり余裕がない、でも創作したい、誰かの作品を手に取りたい、イベント的なことに参加したい、ネットは気軽だけど紙作品が好き、みたいな要望(欲望?)をまとめて叶えてくれる感じの企画です。
ペーパーウェルを始めた2018年冬は、次女が1歳、長女が3歳、夫は土日祝が休みじゃない仕事、自分は在宅で土日祝が休みの仕事で、つまり上記のような欲望を叶えてくれるイベント的なものをものすごく欲していました。類似の企画はついったにいくつかあって、その一つが休止するということもあり、うささんとペーパーウェルを始めました。
その後コロナがあって方針は結構変わっていったんですけど、そのときそのときの状況にあわせて変えていったし、変えなくてはいけないことだったりもしたので、外側から見たらどうだったのかわからないんですけど、運営するわたしとしては、うささんの方針にきちんと納得して続けてこられたな、と書いていて思いました。
個人的にはこういうイベントもの、たくさんあっていいと思います。合う合わないがあったり、スケジュール的に難しかったり、いろんなケースがあるので受け皿は余裕があった方がいいなって。コロナ禍以降オンイベがメインになったなーって思っていたんですけどペーパーウェルはあまり変わらないかたちで運営してこられたことに今気づきました。
今のところついったが完全有料化とか、そういう自体にでもならない限りは続けていく予定ですので、気が合いましたらご参加いただけたら嬉しいです。はじめましてさん、常連さん、お久しぶりの方、気兼ねなく。次回は来年5月ですが、2月にテーマアンケート(5月の作品のテーマを決めるアンケート)を行いますので、お好きなところから参加していただけたらと思います。アカウントはこちら↓
2:創作TALK
創作TALKで書きたいことはだいたい以下の2つの記事に書いてありました(ぇ
創作TALKの前身はAdvent Calendarです。これが2017年なので、この翌年から創作TALKをスタートしました。要は25個の記事じゃわたしが満足できなくなって始まった企画です(身も蓋もない)
こっちは創作TALKで初めて書いた振り返り記事。
感想は今回は書いています。書きたい気持ちになったから!もうそれだけ!
なんかこういう主宰にあるまじき適当さを許してくれるひとだけご参加ください。感想もなるべく考えて書いてるけどなんか嫌なことだったらごめんなさい、不快に感じたらすまんって思ってる(突然の懺悔)。
あ、感想はやめてほしいというひとはリプでもDMでもひとこと言ってくれたらこっそり読んで終わりにしますので……。
毎回終了もちゃんとできなくて気がつくと次回がスタートする時期みたいな感じで自分ひとりでやってるとどんどんすごいいいかげんになるなって感じですが、この企画に関しては主宰の言動含めてそういうゆるさを許容することにしました。主宰が主宰のダメな部分を許容するってなに?って感じではありますが、全部きちんとしなくていい、っていうのを体現する企画としてこれからもがんばっていくのがいいのでは、と書いていて(ry
えー書き終えてひとこと「書いていて思うこと多すぎでは?」
つまりそれが振り返ることの意義なのだと思います。創作TALKという創作の振り返り記事を集める企画を5年以上続けていて一回も自分が参加しなかったからこんな簡単なことにも今気づいたよこのひとって感じー。
このような機会をくださったウォンさんに感謝感謝です。大遅刻して本当に申し訳ありませんでした。
この記事を読んで、こんな考え方してるのか、まぁ範囲内だなって思っていただけましたら、ぜひ開催中の創作TALKへのご参加お待ちしております!
(合わないなって思ったらスルーしてやってください。合う合わないは絶対的にあるので、そこは無理をしない方がいいなと思っています)
最後になりますが、今回のAdvent Calendarの記事、どれも楽しく拝見させていただいております。まだ読んでないという方はぜひ以下よりご覧ください。あとついったに投稿してリンク貼っていない方はもったいないのでぜひリンク貼ってください!(自分にブーメランしないように気をつける)