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第一回そこ文さんのこと

順番が逆になってしまいましたが、3月に開催された第一回そこ文(そこの路地入ったとこ文庫)さんの通販に申し込んだことと、その際に購入したご本の感想をまとめました。

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第一回そこ文さんの通販

そもそもそこ文さんを知ったきっかけがもう思い出せないのですが、イベント名が最高なのと、チラシがめっちゃ素敵!って思った記憶があります。あと、なんか以下のブログを読んでいろいろいいな、と思ったような。

ただ、第一回の開催日がテキレボEX2開催中だったのと、その作業(製本と入稿)が全然間に合っていなかったため、サークル側での参加は早々に諦めたのでした。でも通販ぐらいは!と思って通販だけ申し込み〜。

 

●本を選ぶにあたり

全部で約70種類。これぐらいならちゃんと見れる数です。あと、一覧で写真を撮って載せてくださっているので、なんとなくの把握がしやすいんですよね(海洋生物じゃないので視覚情報重要←)。 でも前述の通り、テキレボEX2が開催中でしたので、まずテキレボEX2に出展中の(と認識できた)本は対象から外しました。孤伏澤つたゐ様の本があったので、とりあえずそこは2冊抑える(人以外の生き物、特に海洋生物をモチーフにされた作品が毎回尊すぎておすすめです)。テキレボEX2に参加されていなかった(と思う)ので、めっちゃ喜んで選ぶ。ここで終わりにしても良かったのですが、そこ文さんのコンセプトは2、3冊。この2、3冊という数の少なさがちょっとだけ、というハードルの低さに繋がりつつ、2冊ならもう1冊買っちゃうかなって思わせちゃう具体的な数字で素晴らしいと思いました。ということでもう1冊、できればまったく知らない人のご本を買ってみようかと。一覧画像を見ていて、表紙のくじらが気になりました。で、ちょっと作者さんのツイッターとか見て、詩集なんだ、どんな詩なのかな⇒なんとなく良さそうな感触を覚えたのでこれで決定。最後の1冊は、結構リアル同人誌即売会のときに近い本との出逢いだったような気がして、それがすごくいいなーと思いました。 

 

●そこ文さんのおすすめポイント

  • 1回のイベントでの取り扱い数(約70種類)がなんとなく把握できる数である。集合写真が掲載されているのも良い
  • 「2、3冊気になる本を盛り合わせのように選んで欲しい」というコンセプトが、買う側のハードルを下げつつも、3冊以内の場合、もう1冊買おうかなという気持ちにさせてくれる。
  • 第一回、第二回とも文芸誌が多いが、オリジナル同人誌即売会なので漫画とかイラストとかそれ以外もOK!(ただし小さいお子様連れのお客様もいらっしゃるかもということを想定した全年齢本)

 

 

購入したご本について

感想はツイッターに流したものをまとめただけです。f:id:Library7:20210612113049j:image

 

浜辺のすれ違い通信/孤伏澤つたゐ様

初めて知る海の(浜の)世界が広がっていて素敵でした。内陸部の新興住宅地で育ったので、昔からの暮らしが根付いていたり海が身近にある生活というものに触れたことがなく、おぉぉ!という気持ちで読みました← 時代や生活が変わっても人と人の出逢いは、例えそれがほんの少しでも、その偶然って尊い気がしました。

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永遠という名のくじら/野々原蝶子様

そこ文さんではEXに出展していない(と思われる)本を買いました。こちらは表紙が素敵で気になって、著者様のTwitterをちょっと見たりして購入を決めました。最後の一冊の見本誌でした。運が良かったです。ひとりぼっちで、誰とも共有しないで読みたい詩集。海の底とか夜の森とか。永遠、孤独、死ぬこと、生きること、が、日常的に寄り添っていて、そこから離れられないことを思いました。自身の中へ潜っていくようだけれど、外の世界を忘れることもない。それがありのまま、自然体であることなのかも?
「君の爆発」「じさつみすいの詩」〜「生きている」「まぶしいひかり」「背骨」「恐竜の骨だと思っていた」「永遠という名のくじら」が響きました。表紙のくじらの目が好きです。

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はるけき海境の同胞よ、蒼穹に物語せよ/孤伏澤つたゐ様

女を求めて海へ行く、五つの貝の想いを伝えるための幻想小説集。「愛」という言葉ひとつで表現してもいいものだろうかと思いながら、ひとつの言葉に置き換えるなら「愛」であり、五つの貝それぞれの愛のかたちを知るための物語なのだろうと思いました。

タコブネのゆるやかな理解の浸透にじーんっとなって、テンシノツバサは最後が痛くて痛くてねじ切れそうでした。カイロウドウケツは夕闇のさびしさみたいなものが広がっていくようでした。

視覚が全てではない、言葉が通じないこともある生き物の世界、それが文字を通して共有される不思議。とにかくどれもその貝である故の想いのかたちがあって、それはきっと幻想であっても幻想ではない想い。それを人は愛と呼ぶけれど、愛ではくくれないからこその物語なのではなどと、とにかく感動いたしました! あと装画もとても素敵です。

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3冊という数の少なさもあり、第二回開催日までに読み終えることができました。この、読める範囲の本の冊数を購入するというのも、今年の課題です(すでに読めない数の本をテキレボEX2で買ってしまっておきながら)。

購入して、読んで、感想を書いて、ブログにまとめて、というのを定期的に行って、ちゃんと自分の脳に保存していきたいです。

 

そこ文さんの第二回は本日開催中です。わたしはあと購入したご本が買えるのか買えないのかをドキドキで待つばかりです←(自分の本に出逢いがあるかどうかはもう運だと思っているので) 第二回の通販はまだ申し込み可能ですので、もし気になる方がいたら以下よりぜひ見てみてください。

今後も継続的な開催をされるということですので、第三回、第四回でも素敵な本の出逢いがあったら嬉しいなと思っています。なお、第三回はすでにサークル参加枠は埋まっております。第四回はまだ申し込み開始していませんので、気になった方はチェックしてみてください。好きなイベントなのでできるだけ応援していきたい気持ちです。

 

(おまけ)

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