実は去年も参加させていただいておりました、千原こはぎ様主催の「返歌」がテーマの短歌アンソロジー「Re:短歌」に、泉由良さんとの短歌連作「秋の手紙」を掲載いただきました。アンソロジーの詳細は以下ツイートを参照ください。
このブログでは今回の返歌連作をどうつくっていったかと、簡単ですがざーっと読んだ感想を掲載しています(11/17現在途中)。良かったら読んでみてください♪
★おまたせしました!★
— 千原こはぎ (@kohagi_tw) 2020年11月2日
「返歌」がテーマの短歌アンソロジー「Re:短歌3」のネットプリント配信・web閲覧版・PDF保存版・印刷版が完成しました☆
94組188名の皆さんの作品をぜひお楽しみください!
「Re:短歌3」 https://t.co/Qh15Tbp7NI #Re短歌 pic.twitter.com/6ls7Yn4Uiq
↑ロゴの「歌」にお手紙のアイコンが入ってるのかわいい♡(自宅印刷なので紙が薄くて裏写り激しいですね←)
「秋の手紙」のつくり方
良かったら、皆さんがどういう流れで返歌をつくっているのか教えていただけたら嬉しいな〜と思って、今回の作品「秋の手紙」をどういう流れで詠んでいったのかを、簡単にですが書き出してみました。
記事内の短歌の画像は、一緒に詠んでくださったゆらさんに許可をいただいて掲載しております。感謝です☆
詠む前
11月1日が〆切で、出しませんか?とありがたくもお声掛けをいただいたのが10月5日でした。もう1か月もないので、あまり凝ったテーマは厳しい(スローペースなので)、ちょうど秋をテーマに返歌をつくりましょうというお話を夏前ぐらいにさせていただいていたので、単純に秋をテーマに短歌を詠み合うことにしました。
・テーマ:秋、秋の日常
・仮タイトル:秋のお手紙
ゆらさんとは何度かこの返歌で作品を作らせていただいており、前回わたしから詠んでいたので、今回はゆらさんから詠んでくださる、ということで決まりました。メイティに立てておいた「秋の短歌」のコメント欄に順番に書き込んでいきます。
1首目
ゆらさんから2首ご提案いただきました☆
2首目
私の番です。どちらで詠もうか、どちらも詠もうか考えたのですが、bを詠んだときに、そのリズムで自然と歌えて感動した(笑)のでbにお返しの歌をいくつか送ることにしました。ついでに関係ない歌も送りました←
3首目
ゆらさんから大きく分けて3首いただきました☆
4首目と8首目
いただいた歌から1つずつ取りましたが、正直どれもいいなと思っていて、繋げるのも有りかなと思っていたら、ゆらさんからも同じご提案をいただきました。なんでしょうこの以心伝心。しあわせ♡ でもお返しの歌も詠みたかったのでそれも詠む。
決定1
最終的にどの方向を取るかは、ゆらさんにご決定いただきました☆
決定2
と思ったら最後の最後で決断を迫られてめっちゃ悩みました。冬生まれの冬好きなので冬の要素は採り入れたい。でも今回秋を詠んでいたら秋も素敵! ただ、ちょっと今回まだ秋詠みたりない〜っていうのがわたしの正直な気持ち。ちょっと冬早いよねって。なので、どちらの歌がいいというよりも、流れ的にふさわしいと感じた方を選びました。タイトルも悩んだのですが、初心に帰ってシンプルにいきました。I love simple.←
はい、出来上がりー☆
このかたちでの作り方(並べ替え的なの)はあまりないのですが、今回はいい感じにハマった気がします。
詠んでいたときは秋のイメージ以外何も考えていなかったのですが、冊子に掲載された作品を改めて読みましたら、子どもの頃の秋を大人になって再発見しているような作品になっている気がしました。もうちょっといろいろ詠みたかったです(笑)掲載は48ページ下段です。最後からめくったほうがはやい位置です。
「Re:短歌3」感想(11/17現在途中)
返歌は、ざっくりいうと、短歌のお手紙のやりとりです。もらった短歌に対して、短歌でお返事を書きます。平安時代はこれで文のやりとりをしたと思われますが、現代はネットを介してかなりスピーディーにやりとりできますね。便利です。字に悩まなくていいのも良いですね。でも字を書かないとどんどん字が下手になりそうですが……。
「Re:短歌3」は、そんな風に短歌を送りあった連作8首が94作品掲載されています。短歌のお手紙のやりとりと書きましたが、相手が送った短歌を受けて返すのであれば、お手紙じゃなくてもOKみたいです。「いちごつみ」(送られてきた短歌から一語をつんで、返す短歌に入れて送る)とかも返歌に入るそう。(理解を間違えていたのでここは削除します。追記)というわけで、本当にいろんな返歌のパターンがある面白いアンソロジーです。
ぶわーっと読んだのであんまりこう詠み込んだという感じではないのですが、初読で良かったなとか気になるなって思った作品に、簡単ですが感想を書かせていただきました。
11/17現在感想が途中ですが、しばらく感想を書く時間が取れそうにないので一旦公開して後日追記することにしました。なお、後から読んでいったため(?)後ろから感想を書いています。ご了承ください。
・38ページ、田中翠香さんと知己凛さんの「遥かなる旅路へ」。RPG風FT的な世界観が面白かったです。最後の1首、大団円に見せかけた何か違うもののような。6首目の余白とか、なんかこう裏がありそうな世界を想像させられて好きです。
・44ページ、toron*さんと近江瞬さんの「余熱」。遠距離恋愛でしょうか。1首1首に余韻を感じることを許される余白があるようで、その余韻に浸れるのがいいな、と思いました。3首目、6首目、8首目が特に好きです。
・45ページ、天野うずめさんと岡田奈紀佐さんの「ある十月の」。ある家庭の夕飯の風景なんですけど、あたたかくって、やさしくって、あぁいいなぁって。夕食のメインは鯖の味噌煮のようですが、6首目のきんぴらの歌が好きです。お味噌汁とかごはんとか、食後のお茶はあったのかなとか、詠まれていないことに想像が広がる作品でした。
・47ページ、松島ゆうりさんと桝枯井戸さんの「宇宙人ぽこぺの地球体験記」。地球人ケン(たぶん一人暮らし)の元にやってきた宇宙人ぽこぺとの日常。読んでいて楽しかったです。ユーモアの中に時折透けて見える詩情が素敵でした。
・51ページ、吹屋万由子さんと吹屋三佐子さんの「姉妹の会話(とある日曜日編)」。名字が一緒なので、タイトル通り、実際の姉妹のある日曜日の出来事を交互に短歌で詠まれたのでしょうか。かわいい♡ 1首目が好きです。4首目、5首目、6首目の他愛ない感じも好きです。
ネプリ配信は終了されていますが、WEBからはいつでもダウンロードできるみたいです。気になった方はぜひ見てみてください。
それから、うさうららさんのネプリ「短歌ハッシュ」 配信中です。1首旅がテーマの短歌を掲載いただいております。面白い1枚なのでぜひプリントしてみてくださいね。
#短歌ハッシュ 11月は川越のイメージを瓦版ふうにしたエッセイと「旅」をテーマにした短歌で配信します!
— usaurara 卯楽々堂 & 花うさぎ (@usaurara) 2020年11月11日
A3の大判に江戸時代の旅じたくなどについて語っています。こちらはペーパーウェルでも配信しますので、まとめてプリントされる方は後でも。
セブンイレブン 48463706 A3 30円 18日迄です! pic.twitter.com/BL03gsnAgY
配信明日までですが、ペーパーウェル05というネプリ企画が11月21日からスタートします。そちらで再配信もあるので、間にあわなかった方は続報をお待ちくださいませ。