短歌ハッシュ2022年7月号・しろくま号に短歌を1首載せていただきました。
涼しそうで美味しそうな青い海でしろくまたちがくつろいでいるかわいい一枚です♪
#短歌ハッシュ 7月の配信はじめます! テーマ「願」は詠み込み自由でしたが詠み込みが多め、時節で時事っぽいのも多めとなってます。
— usaurara 卯楽々堂 & 花うさぎ (@usaurara) 2022年7月10日
しろくま親子としろくまアイスのイラストで涼んでください~よろしくどうぞ^^
セブンイレブン 60859272 B4 (A4に変更可)カラー 60円 17日まで #tanka pic.twitter.com/3V982trXF6
去年の秋に予定していた新刊がやっと(本当にやっと!)書き終わり、製本し、どうにかこうにか最初の納品も終えまして(まだまだ製本はしないといけないしむしろそのことをまずブログに書きたいのですが←)、短歌詠みたい!気持ちが高まっていたところに、ちょうど涼しげなしろくまのイラストが流れてきたので仲間に入れて〜涼しくして〜の気持ちで一番乗りさせていただきました。
短歌のテーマは「願」。読み込み有りでも無しでもいいとのことだったのですが、ちょうど七夕だったのでその辺も取り入れつつ、4月ぐらいからずーっと頭にあったウクライナの戦争のこととかも振り払えない感じで、イラスト明るいのにちょっと……?と思いつつとりあえず(とりあえずとは)詠み詠み。
笹の枝に色とりどりの短冊を掲げて進む戦争の国へ
笹の枝と短冊を持ち戦場へわたしが願いを書きたいがため
温暖化が進んでしまった南極はアイスを食べたいシロクマの群れ
短冊におひめさまになりたいと書くこちょうしのぶやねずこみたいな
最初3番目のしろくまって話だったので、ちょっとこう、明るい雰囲気演出したいなって思って追加で詠んだ以下を載せていただきました。わがままいってすみませんw
短冊にホッキョクグマは書きました氷がとけても幸せな国
涼し気な一枚、早速飾らせていただきました。
以下はイラストと短歌への感想です。
イラスト
涼しそう〜癒やされる〜! しかもわたしの大好きな氷まで浮かんでるし、かわいいしろくまはくつろいでいるしで絶対参加したい!と18:30待機してました(実は)。しろくまの上に短歌置いていただけて大満足です← しろくまがこっち見て手を振ってるのも、こしろくまがぷかぷかしてるのもかわいいです。
短歌
・紺堂カヤさま
マスコットの歌。イラストの相乗効果が面白い歌でした。「ぼく」は「ホッキョクグマ」と思って読みましたが、これを非難されていると感じるなら、それは自分の中に罪悪感があるからなのかも?って。実際はしろくまたちにしてみればそんなことで温度下がるの? なんで自分たちを引き合いに出してキャンペーンとかしてるの? みたいな感じかも?ってこのかわいいしろくまたちを見ていたら思っちゃいました(笑)
・望月万里菜さま
ドーナツの歌。かわいくて好きです。ドーナツのあの輪っかに「繋がっていたいと願う」を見るっていうのが素敵でしたし、そこには「変わらないナツがある」。夏とドーナツの「ナツ」かなと思いつつ、「変わらない」に、変わってしまった世界を思いました。繋がっていたいのはドーナツの輪なのか、それ以外の何かなのか。いろいろ想像しながらも、すぐ下にドーナツのようなパインの浮き輪があって、そこにかわいいこぐまちゃんが入っているのでかわいいなぁと思いました←
・ちあきさま
荒野の歌。荒野を「荒れ果てた野」と捉えるか「開発されていない土地」と捉えるか、両方の意味もありそうな、と思いました。心象的な歌で、荒れ果てた野の方がきっと正なのだろうと思いつつ、それが大地であるならば、例え焼き尽くされてもまた新たなる芽吹きがあるだろうと思いました。
・諏訪灯さま
ぬくもりの歌。一番ほっこりした歌でした。私自身は「いつかは」と願ったことはなかったのですが、それでもほっこりにっこりしました。おめでとうございます、お疲れ様ですって言いたい歌です。そして、どんなに暑い夏でも愛おしいぬくもりがあったことを思い出しました。
・葛紗さま
山羊の骨の歌。これもかわいい。悪魔(※)のフリをして、この子は誰の願いを叶えてあげようとしたのでしょうか。願い事そのものよりも、願う過程の儀式めいたところがクローズアップされていて面白かったです。
※検索したところバフォメットという名前があったんですね。悪魔だと思っていましたが(キリスト教にとっての)異教の神だったようで。
・うさうららさま
そろばんの歌。「ご破算で願いましては」ってそろばんの定形的な言い回しだったんですね(ぐぐりました)。どれだけ複雑な計算をしても結句の一言でそれはすべて無に戻る、みたいな。計算機なのだから当たり前といえば当たり前ですし、電卓にはそんなことを思わないのですが、そろばんだからこそ、それを「等しくやすやすと」言ってしまうことに躊躇いがあるような気がしました。
・泉由良さま
浜辺の歌。上の句の、繰り返されるような言葉が波のようで、それが下の句で行き着いたような感じがあって、それがすごく素敵でした。さいごに行き着いた感じは淋しいような達観しているような味わい。この歌が紙面の一番最後に置かれていることもとてもしっくりきました。
暑い夏に涼をもたらしてくれる一枚。配信は17日(日)まで。ぜひプリントしてみてください♪
※余談
1年近くこのブログを更新していなかったので(前の300字SSへの参加がギリギリ11ヶ月ぶり!)、今年の後半はもうちょっと更新していけたらいいなぁと思います。新刊のお知らせもしたいですし、それ以外の楽しくないご報告、楽しいご報告とか、育児アンソロのこととかも、書いていきたい気持ち……(気持ちはいつだってある)。