7's Library

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短歌ハッシュ2022月9月号に短歌を載せていただきました☆

短歌ハッシュ2022年9月号に短歌を1首載せていただきました。

うささん宅のキッチンツール(=台所道具)がラフにざかざかしていて楽しい一枚。短歌は手書き文字で、ところどころ謎解きみたいになっているのもおもしろく!(たぶん解読できたと思いますw) 

8月後半〜9月上旬まで富山のひらすま書房さんで開催されていた「zinezinezine2022」(#zinezinezine2022)に最新刊の合同手製本セットで参加し、先週末はオンラインイベント「まだまだ!ジャンル迷子オンリー」(#ジャンル迷子2)に参加しながら家族で遊園地と大岩に行って百段坂を登り、そして今日から3日間は北海道の離島・利尻で開催されている「What's a ZINE?~ZINEおすすめ会~」(#ワツジン)に参加しています。ブログに書きたかったんですけど、書きたい!と思いながら今日ここまで来てしまったので履歴として残しておきます。あと、Google Calendarを予定管理に使い始めました。今のところうまく回っているのでこの調子でがんばりたい気持ちです。

近況(?)が長くなりましたが、そんなこんなでイベントラッシュが落ち着いてきたのでふたたび短歌ハッシュに参加させていただきました〜。テーマは「道具」。読み込み自由。イラストのざかざか(ざかざかってなんでしょうね?)したラフな感じが好みだったので、そんな歌が詠みたいな〜と思っていました(過去形)。

 

●詠んだ歌

片手鍋行平鍋にフライパン積み上げていくパズルみたいに

五十年使い続けた台所お菓子を焼けば妖精がふわり

気がつけばスマホがないと生きられぬ からだとこころに書き換えられて

スマホはうささんが詠まれていたとのことで、一番上の一首に。うささんのイラストの鍋タワー(?)からの連想もありましたが、毎日のように鍋のパズルをしておりまして。パズルだけど正解がないからホントつらい( ;∀;) 歌意に合わせて文字も積まれてて笑いましたw ありがとうございます♪

※行平鍋と雪平鍋はどっちも間違いじゃなさそうだったので、今回は短歌ということで行平鍋をセレクト。

 

以下は感想です。

 

イラストとコメント

こういうタイプのイラスト好きなんです。ラフっぽいの。ざかざかしてるの。ざかざかってなにかというと、たぶん線と塗りがズレているざっくり感をざかざかって表現している気がしてきました。ざかざか。あとやっぱりうささんの手書き文字が味わい深い。前後の文面から判断してたぶんこれは「の」だろうみたいな、本当に判読がギリギリな文字もありますが、その辺も楽しいです(仕事でもっと判読不明な文字をよく見るので全然いけます)。コメントも楽しかったです。何気ない生活の知恵があふれています。「根菜はうえきばちに入れてる」になるほど〜、素材が何か書いてあるの好き〜ステンレスとか木とか素材重要ですよね。さっととり出せる!めっちゃ大事! TOOLsの文字がちょっと立体感があってかわいい。みたいな、こっちもこう箇条書きでざかざか(気持ち的に)書いてしまいました。楽しく読みました。

 

短歌

 

 ・川岸景都さま

上の句の「大切に磨かれたくて」がすごい好き。「磨かれる」という言葉から詠まれていない存在が浮かびあがるというのがすごい。下の句がまた良くて、「きっと 似たようなもの」って引いていく。上の句は、自分自身ではないからこそ直球で切なさ・切実さを強く訴えてくるのに、下の句では自分自身のことであるのに(あるからこそなのか)冷静に、客観的になる、っていう加減が絶妙な歌でした。

 

・西藤智さま

何気ない、たぶん歌に詠まなかったら次の日には忘れてしまう、もしかしたら翌朝同じ行動を取ったら昨日も同じだった、って思い出すぐらいのすごく一瞬の気づきが詠まれていて、すごくいいなと思いました。この「すごくいいな」はたぶん、そういう気づきって生活の中にたくさん溢れていて、でも拾い忘れることがすごく多いので、拾って歌にされてすごくいいな、という感じです(伝わって!パッション!)

 

・諏訪灯さま 

諏訪灯さまの歌として鉄板。さすがキッチンの住人(?)です。2、3か月ほど前に片手鍋を買って結構愛着を感じているので、学生の頃からとなるともはや相棒といっても差し支えなく、それが「わたしの味を誰よりも知る」という言葉で表現されているのが素敵です。

 

・山上秋恵さま 

かわいい。子どもの頃の思い出としてほっこり読みました。道具といったらドラえもんひみつ道具ですね。タイムふろしきで何を包まれていたのかが気になるところです。

 

・友常甘酢さま

口語調で、ちょっと乱暴な感じで、でも詠まれていることはすごく短歌、という感じがおもしろい歌でした。日本語は語尾で大分イメージが変わるというところと、人間の二面性が重なって、より味わい深いです。

 

・うさうららさま

道具っていうと今一番身近なのはスマホですね。スマホなしでは皆生活できぬっていう歌をわたしは詠んだのですが、うささんのはうつくしく「夢でさえi-phoneの鎖に繋がれ」。同じ物を詠んでもこんなに違うみたいな良い例になってしまいました←

 

・ぽにさま

とても風流なお歌。機織り機なんて今ではもうほぼ見れないものですが、なんとなくあのかたんっことんって音がどこからか聞こえてきて、夜空に広がっていくような雰囲気が感じられる素敵な歌でした。

 

 

と、いろいろ詰まっているまさに他所様の家のキッチンを覗いているような楽しい一枚♪

配信は明日17日(土)までですのでぜひプリントしてみてください。